「な……何だ!?この風船?」

 風船を鷲掴みにし、よく見てみると目と口が付いている……。暑さで幻でも見ているのだろうか……。慌てて目をこするが、やはり目と口は付いている。
「うわぁああ!?何だこれ!?……も、もしかして、これ落書きか?」
自分の大きな声を聞いて竜幻が慌てて駆け寄って来た。
「九蒔、どうした!?……ん?」
目と口が付いている風船はこちらをジッと見ていた。何だか不気味だ。
「何で風船に顔があるんだ?落書きじゃないのか?」
少し不気味なので腕を震わせながら力を入れた。

 「誰のだか分からないけど、気味が悪いからさっさと割っちまおう。」