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「天上の華」連載スタートです

村上龍の作品のひとつに「KYOKO」があります。
基地の街に住むひとりぼっちの少女が、米兵にダンスを教わる。そのダンスは彼女にとってかけがえのないものとなり、大人になった少女は、米兵に「ありがとう」をいうためだけに単身アメリカへ渡る。ところが、再開した彼は末期のエイズ患者で、彼女のことも忘れていた。彼女は、実家に帰りたいという彼の願いを叶えるためにニューヨークからマイアミまで車を走らせる。

そういう話です。
特徴的なのは、キョウコが出会った人の視点から一人称で彼女について語っているところです。

学生時代にこの作品に出会い、驚き、こういう書き方をしたいと思いました。

よくある文章講座では、視点の固定が大事と言われます。
特に一人称の場合、視点を変えると「プロはともかく素人がやるもんじゃない」と言われます。

でも敢えて「天上の華」は一人称多視点。ただし「同じ場面をA視点で語ったのちにB視点でも語る」というものではありません。
その場、その場を伝えるのに適したキャラが、主人公について語る形式です。
視点の切り替えは単元の変わり目でもあるので、混乱は少ないかと思います。
あらすじ欄にも書いたように、ひとつの事件について複数の人にヒアリングしたのを書き表した感じだと捉えていただければ幸いです。

テゥアータ・サーガの完結章です。
今までの3作品を伏線に、でも初見でも楽しめるように頑張ります(*´꒳`*)

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