最近百合を書く難しさに直面しております。かめにーーとです。
今連載している拙作『みゆきとこだま』は筆者が大学一年の時に完成させた百合ラノベなのですが、初めて書いた長編小説ということもあり、文体はごちゃごちゃだし、突然描写が細かくなったりと、まあなかなかの代物となっております。それをそのまま読者の皆様にお見せするのはいかがなものかということで、現在はそれを見直して推敲して連載しております。
ですが、それが結構難しい。小説を書いたことがある方なら共感していただけると思うのですが、小説というものは調子がいい時はスラスラと書けてしまいます。この「書けてしまう」というのが厄介で、全部スラスラと書けてしまうのならば問題ないですが、大抵の場合どこかで詰まってしまうものです。そうなると、スラスラと書けた場所と詰まった場所で、整合が取れなくなったり平仄が合わなくなってしまいます。それを直していくのが「推敲」なのですが、これが難しいのです。
推敲とは凹凸を均していく作業に似ています。凹を補ったり凸を削ったりしてその間を埋めていくのです。小さい凹と小さい凸ならばその間を埋めるのは簡単ですが、大きい凹と凸は埋めるのがとても難しくなります。これらをなかったことにしてはじめから書き直すのも一つの手段ですが、するとまた別のところと辻褄が合わなくなったりします。いやあ、小説を書くのって大変ですね。
しかもテーマが「百合」となるとその難しさはさらなるものになります。ヒロインに惚れる過程、その後の過程に説得力を持たせないといけません。しかもただの恋愛ではなく同性同士というのが難易度の高さに拍車をかけています。書いていると百合が何なのか、しばしばわからなくなっていきます。もちろん、そういう難しさがそのまま百合のテーマとしての面白さ、魅力に繋がっていくわけですが。私もカクヨムで他の作者様の作品を読んで勉強させていただいています。
というわけで、百合小説を書く難しさを愚痴ってしまいました。
拙作『みゆきとこだま』の応援、いつもありがとうございます。大変励みになっております。おかげさまでpv2,000を達成することができました。皆様のご期待に沿える作品に仕上げていけるよう、これからも精進していく所存です。
それでは。