きのう、久しぶりに都城島津邸に行きました。
コロナ対策で住所、氏名、電話番号などを記す紙を渡されるなど昨今の時節を反映したものでした。
取材というと大げさですが、戦国時代の都城と島津について多くの資料を見ることが出来ました。
ここでたくさん紹介すると小説のネタがなくなるので(笑)いくつかお知らせします。
まず、島津義弘の和歌というのがありました。
木の葉ちり もよほす空の 明けほのに ほのふり出でよ 嶺のはつ雪
忠平
ちなみに忠平というのは島津義弘の若い時の名前で、ある意味希少な品かと思いました。(レプリカと書いていないので本物だと思います)
それと資料としては「中興以来治帯津図説」という1526.1535.1543,1550,1573,1586、1598年の薩摩と大隅、それと日向の一部の支配者が書かれた地図がありました。
信長の野望とか三国志というゲームをご存じの方なら想像しやすいでしょうがその地域ごとに武将の名前が記されています。
それと個人的に興味深かったのが、島津義久が豊臣秀吉に降伏した条件を書いた書状とその解説で全部で11項目あるのですが、そのうち5つが北郷家に関する内容でした。
イメージとしては神奈川県知事が降伏文書を渡されたのに、そのうち半分近くが小田原についての内容みたいな感じです。(横浜どこ行った)
北郷家は都城の武将で当時対豊臣の強硬派でした。
なので5項目も使い、その内容も謀反したら誰がどう対処するかとか物騒この上ない内容でした。
よく取り潰しにならなかったと感心するくらい警戒心あらわな内容でした。
他にも室町時代の刀や同じころから伝わる都城島津家の鎧兜とか薩摩筒、しかも砲身は都城で制作など興味深い品々もありました。
都城島津邸伝承館自体はそれほど大きくはありませんが飽きずに見学する分にはちょうどいい内容かなと個人的には思いました。
ちなみに一般展示の場合大人220円、高校大学生160円、小中学生110円となっています。
特別展の場合価格が上がるときもあるそうですが、その時はそれに見合う展示物があるので楽しんでいただければと思います。
ホームページもあるので良かったらご覧ください。
以上、ゼロからはじめる島津大河誘致、の取材報告でした。