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プロットの一部を公開してみる

第8章 魅雲村防衛戦

 集った退魔師は合計一〇二八名。魍魎は事前予想通り二〇〇〇体。
 陽動作戦は大瀧蓮が指揮を取る退魔師部隊百名からなり、渓谷に潜んでいた彼らは進撃する魍魎に不意打ちを決める。その上で分断結界を張り、大雑把に五つに分けることに成功する。
 第一ウェーブを前衛部隊が凌ぎ、第二ウェーブが迫る。燈真たちは後方で待機していたが、そのとき敵の群れから脇に逸れて村に侵入せんとする影が、オタク君の千里眼で明らかとなる。燈真たちをはじめとする部隊がそれらを祓葬することとなり、上等級退魔師尾張秋唯がその部隊の指揮を取ることになった。
 南から侵入してきた魍魎を祓葬した彼らはすぐに転移符を使い砦に戻る。しかし第三ウェーブに特等級が紛れており、かなり食い込まれていた。そのとき敵部隊が急遽撤退を開始する。それは何かに呼ばれるような反応であった(東雲嶺慈の言霊を高周波で発したもの)。

 敵への損害はおよそ一〇〇〇体。退魔師の損害は130名の死傷、280名の重傷。実質410名が離脱する。今回は稲尾柊、そして山囃子伊予も医療スタッフとして参加し、妖力治癒を行うが圧倒的な物量を前に強靭な精神をして折れてしまう者が続出していた。
 その日の夜、砦で割り当てられた部屋にいる燈真、椿姫、光希、万里恵、ジーグ、ディオーネ、そして秋唯に狐春。銃後から送られてきたレトルトなどの保存食を再度調理し、彼らは食事を済ませる。
 残る魍魎は千体、対しこちらは約六〇〇名。敵には謎の撤退理由があり、未だそこが見えない。勝ち目はあるが、死が目の前にある状況で光希はストレスのあまり食事を戻してしまう。それでも意地で戦うと言い張る彼は明らかな錯乱が見られ、秋唯が拳を叩き込んで気絶させるのだった。
 精神的な変調を出したものを出せば、最悪同士討ち・味方の潰走に繋がりかねない。冷静な判断から光希は一種の|神経症《PTSD》と判断され、医務室に送られるのだった。



 第8章の一部分です。光希君が驚きの状態に陥ります。退魔師、妖怪でも神経症に陥る描写をやりたくて、燈真一派でもっとも繊細なのは誰? ってなったら光希君だったので彼を選んでいます。
 もちろん彼は死んで退場することは現状一切考えてませんが、これが理由で現場から退くかもな、とは思っています。そこは今後プロットを進めつつ考えます。代わりに蓮さんが入るかなとか思ってますね(この公開部分にはあまり蓮さん出てませんが、しっかり活躍します)


 こんな感じであらすじに近い感じでプロットを書いてます。実はそこまで論理的というか、ロジックに嵌め込んだ書き方はしてません。頭の中にある要点を結びつつ文章で肉付けしている感じですね。

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