私は今14歳、当時2歳。3月11日の記憶は全くないです。
去年の夏休み家族で東北に行きました。
原発を、車で行けるところまで近づきました。私怖かったです。だけど私って電気使いまくってるよなって、原子力発電の割合減るってことは二酸化炭素出すってことにも繋がるんだよなって。よく分かんなくなっちゃって。それより早くここから帰りたくって、見たくなくって。そんな自分が嫌でした。
大川小学校に行きました。お洒落な学校でした。卒業制作の円形劇場の壁画が可愛いくって、何枚も写真撮りながら回っていったら、途中で欠けてるんです。コンクリートのしっかりした造りのものが。崩れた校舎の中で、花が咲いていました。ちょうちょが飛んでいました。裏山に登りました。すぐ登れました。空と、川とその奥に見える海が、とっても澄んでて。綺麗だなって、次の瞬間何考えてんだろって。資料館の中で、児童の作文を読みました。『ここの自然が好きだ』、だってこんなに綺麗です、好きじゃないわけがないです。
奇跡の一本松を見ました。全て流されて、消えて、消えたことすらも分からないぐらい整えられた、芝生の先にありました。ここでも思いました、綺麗だなって。何にもなくって、静かで、綺麗だなって。お昼ご飯に牡蠣フライを食べました。美味しかったです。でも、牡蠣がよく育ったのは波で海が混ざって底に溜まった栄養分が浮いたからです。私今、人の命食べてるのかなって。美味しいって思っていいのかなって。すごく美味しかったです。
まとまってない気持ちを書いて、学校に提出したら先生に褒められました。文化祭で壁にラミネートされ貼ってある原稿用紙見て、私ってクズだなって。なんで学校に提出してんだろ、成績上がるとか考えたよね?って。
まとまることはないと思うし、間違ってるかもしれないけど、私は震災のことを考え続けます。