自主企画:「心の奥底の水の記憶」をテーマとした作品を募集します(iア004)
サピエンスの祖先「水棲の猿」? サピエンスの祖先は、森に住む猿が草原に進出したというのが定説ですが、「水棲の猿」を主張する学者もいます。
サピエンスの生物学的特長:
潜水反射(顔に水がかかると息を止める)、赤ちゃんは水に入っても溺れない(水中出産が行われていた例もある)。
体毛が薄い、水棲動物は体毛がないか、濡れない(水をは弾く)体毛を持っている。人は体毛ほとんどなく、しかも油汗が水をはじき、皮膚が乾きやすい。人間以外、これほど汗をかく動物は少ないだろうし、草原に住むのであれば、保温効果のある体毛があった方が有利だ。また多く汗をかくため、常に体を洗う必要がある。
手足に水かきの痕跡がある(泳ぎが得意)。
直立歩行も水棲に適応した結果か? 草原を走る場合、4足歩行が適している。草原に適したヒヒは完全に4足で速く走れる(2足歩行ができるのは、森に住む猿)。
4足歩行の動物が水中に入れば、自然に頭を上にする。2足歩行なら深みでも呼吸がしやすい(水上にある頭には、頭髪があり日光から守られる)。鼻の形(鼻の穴は下向き、ちなみにくじらの鼻の形は、人とよく似ています。穴は後ろ向きですが)、眉毛など流れ落ちる水を防ぐのに都合がよい。その他にも数々の例があります。
現在のサピエンスは、アフリカ南部の海沿いの洞窟で僅かに生き残った(絶滅寸前)種の末裔とされています。生息地の草原を追われ、その洞窟に逃げたのではなく、そもそも海沿いが祖先の住処(水棲)だったのではないか? やがて草原に進出し、水棲の特徴2足歩行を生かし手に道具を持ち、知能を高め、汗をかくため獲得した持久力を生かし狩りをし(汗をかかない動物はすぐバテてしまう)、アフリカを北上して全世界に広がったのでは?
今では多くの人々が、川沿いや海沿いの都市に住み、人は朝、水で顔を洗い、夜にはシャワーを浴びたりお風呂に浸かり1日を終える。
水の感触から始まり、水の感触で終わる。人は今でも水から離れられない、やはり水の記憶、水棲の名残りではないでしょうか。