「トレードする、この5枚の内、最もふさわしい1枚をお前が持っていくって言うのはどうだ? カードに選ばれた持ち主。物語の主人公みたいで面白いだろう」
菊池の言葉に柴崎は考え込んだ
5枚の内、SSRが4枚、Nが1枚なら確率は4/5。
適当に選んでもSSRを得られる可能性が高い。
「いいぜ」
得られるのは1枚だけだが、普通に奪うより面白そうなので柴崎は乗った。
(だが柴崎お前が得られるのはNカードだ)
菊池は柴崎が自分の罠にかった事に、にやりと笑うと準備を始めた。
学校でカードゲームのカードを奪おうとする、いじめっ子を懲らしめる短編小説です