文学というものが現代あふれかえっております。

 自分に興味のある作品に出会うことは難しくありません。現代なら、有名店のおすすめメニューがあります。しかも、有名店がたくさんあり、どの店もそれなりに美味しい。外れたら、その店にはいかないで、他の店に行けばいいという訳です。
 しかし、中々リピーターになりたいと思わせられる店に出会えないのも事実。開拓も楽しいですが、しかし食べ過ぎは体に毒。胃もたれしますし、そうするともうしばらくご飯はいいやと言うことになる。
 食べたいのに、食べれない……なんて経験、皆さんにもあると思います。
 なんとなくおいしそう……でも今食べたらあとでごちそうが食べれなくなるから……と言って、食べずにおいたものが、実は自分の好物となる予定だったということも珍しくないです。私は最近たらこを食べましたが、今まで食わず嫌いであったのを本当に後悔しました。
 
 文学の愉しみと食事の愉しみはどこか共通していると思います。でも、食事の光景が美味しそうな文学はなかなかない。これはちょっと不思議な事。

 食事をおいしそうに書く作家がいないわけではありません。ですが、多くでは無視されているような気がします。

 一粒で二度おいしい、そんな作品が好きです。