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現実を見ろ・オンライン 中断します

本当に書きたい作品。
それを他に見つけてしまいました。

12月中旬、『現実を見ろ・オンライン』の執筆が思うように進まなくなりました。
あまりにもモチベーションが上がらないので、一日書くのを休んでみることにしました。
でも小説から離れる気は全くなくて、だから私は、
「もしこれとは別の小説を書くなら、どんな小説を書くだろう?」
と考えてみました。

そうしたら、あれもやりたいこれもやりたいって、色々浮かんできたんです。
たとえば、『飛べない澄子の声』をちゃんとPVや星が伸びる形にリメイクしたい。
たとえば、ちょっと前に思い付いたけど、うまく書き出しを書けないでいる作品を完成させたい。
その他にもいくつか。


で、そのやりたいって気持ちに身を任せて、
昔から通っている狭い狭いコミュニティ向けに短編を書いてみたんです。
そうしたら、すらすらすらっと、すぐに書きあがりました。
本当は1万文字に満たない短編の予定だったのに、
あまりにも簡単に書けるものだから、予定より5000文字ほど増えていました。

それでわかってしまったのです。
『現実を見ろ・オンライン』は、今の私が本当に書きたい小説じゃなかったのだ、と。


そもそものことを考えてみると、
「前からやりたいと思っていた」ものを、「カクヨムコンテストに投稿するため」に書き始めた作品でした。

だけどその「前からやりたいと思っていた」って気持ちは、あまり強くなかったようです。
『飛べない澄子の声』の時のモチベーションは、振り返ってみると凄まじかったです。
「今のうちに自分の友情観を作品にしておきたい」という気持ちがありました。
先に書いた、狭い狭いコミュニティでの友人関係に変化の予兆があり、どんどん関係が希薄になりそうに感じ、それが原動力になったのです。

でも今回は、作品のモチーフにしているオンラインゲームから離れて久しい上に、その気持ちをよみがえらせるような、なにか特別な刺激というのも受けていませんでした。

「コンテストに投稿するため」という気持ちも、
15センチコンテストに参加した時と比べたらかなり弱いです。
弱いのに10万文字も書く原動力になるはずもなく。


今やりたいことを整理してみたら、
書きたい小説の多くはカクヨムには投稿しないものでした。
なので小説の投稿はしばらくしないかもしれないと思っています。

ただ、レビューと応援コメント、そして近況ノートは書きたいと思っています。
それらには、「この人には小説を書き続けてほしい」と思った人にエールを送る意味があります。

カクヨムではレビューをするために小説を度々読んでいるのですが、
「この作品に出会えてよかった!」と思うような作品にいくつか出会うことができました。
面と向かってそう伝えることは恥ずかしいのでできません。
だからその作品への思いの分だけ、レビュー書いたり応援コメント書いたりしたいと思っていますし、実際これまでもそのように振る舞ってきました。

近況ノートも、気まぐれに読んでくれた誰かの創作意欲を刺激できたらいいなあ、という思いで、あれこれ考えたものを垂れ流してみようと考えているのです。

たとえば最近、
自分事で小説を書くのがうまい人と、他人事で書くのがうまい人とがいるな、と思いました。
詳しいことは後日書いてみようと思いますが、
私はどちらかと言うと、他人事で書いた作品の方が評価されやすいタイプです。
そしてその一方で、
自分事で書かれた小説にどうしようもなく心惹かれるところがあるのです。

そんな話を近々近況ノートに書いてみたいなあと思っています。

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