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いろんな作家さんの文章と、自分の文章

 こんにちは、筆者です。
 こんな辺境の地までお越しいただきありがとうございます。
 
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 先日、拙作「あるいは深層に、遥かなる地平を夢見て」に☆レビューをいただき、そのお礼ノートのコメント欄で「レビューを書いた方が『あるいは深層に……』を気に入るのがわかる」と教えていただきました。

 興味が湧いたので早速読みに行きました。
 3話ほど読んで「これはあかん」と読むのをやめました。
 もちろんいい意味で。
 これは読んだら自分の文章に影響があるタイプのヤツ、それも即効性のあるヤツや。
 
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 思えば、カクヨムで小説を投稿し始めてから、カク小説も、ヨム小説も、大きく幅が広がりました。

 自分のサイトで公開していた頃からは考えられない数の読者さまに読んでいただけること、感謝が止まりません。

 あと、物書きの方が読んでくれるというのも大きいですよね。
 怖さもありますが、それ以上に楽しい!

 あまりコミュニケーションが上手でないぼくですが、カクヨムでの交流は今ではなくてはならない大切な存在になりました。

 ▽

 自分の小説を気に入っていただける、ということは、その人の書く文章はぼくにピッタリ合うのでは?
 
 そんな思いもあって、うまく時間が作れた時にはいそいそと読みに行ったりしています。

 大体何らかの影響を受けます。
 でもって、影響のタイプがいくつかあるように思います。
 良し悪しではなく、影響の受け方が違う。
 
 一つは「自分の中にない世界を書いておられる方」。
 例えば、別に避けていたつもりはないのですが、恋愛小説にほとんど縁がなかったぼくが、女性向けの甘っっっったるい(失礼)作品の更新を楽しみにしていたりして、自分でもびっくりします。
 お前……こういうのもイケるクチだったのかよ! みたいな。
 こういう小説は自分の書く世界を広げてくれるように思います。
 
 一つは「一緒に走ってくれる仲間のような小説」。
 似たテーマだったり、世界観だったりすると、マラソンで並走してるような気分になります。
 たまたま並走状態になっただけの関係ですが、袖振り合うも多生の縁。勝手に仲間意識を持ったり、走り方を勉強させていただいたりしています。
 書き続ける楽しさを維持できるのってすごく大事だと思うんですよ!
 
 一つは「先生のような小説」。
 うおー、よくこんな文章書けるな! 好き! みたいな自分の小説の未熟さを突きつけられるような小説も大好物です。
 プロの先生だけでなく、何故か埋もれてしまっているすごい作家さんを見つけると、ダイヤの原石を見つけた気分になります。
「もっと読まれろ!」と思うと同時に「自分だけが知ってる秘密の小説」みたいな独占したいような気持ちがムクムクと……嫌な読者だな!?

 そして、厄介なのが「自分がやりたがってることをやっている小説」です。
 読んでいるうちに、知らず知らずのうちに影響をうけて、自分の文章が変化しそうになる作品はヤバいです。
 特に自分より文章力のある作家さんのはもっとヤバいです。
 何もかも投げ出して一目散に逃げろ! さもないと文体が変わっちまうぞ!!
 みたいな。
 
 ▽
 
 筆者は濫読家ですので、どれも全部楽しく読ませていただいているのですが、最後のタイプはまずいです。
 筆が止まるか、あるいは別物になりかねません。危険です。

 でも、連載が終わったらちゃっかり読みに行って、次の連載につなげていきたい。

 ▽

 あまりオリジナリティのある小説を書いている自覚はないですが、自分の中にない世界を教えてくれたり、一緒に走ってくれたり、書き方を教えてくれたり、いろんな人たちの影響を受けまくって、これからもっとたくさん、いろんな話を書きたいと思っています。

 みなさんこれからもどうぞよろしくお願いします。
 作家友達の末席に置いておいてくださると嬉しいです。
 
 ▽
 
 ところで、同時に三つも四つも並行して連載されている作家さんがおられますが、あれってどういうことなんでしょう。
 脳がいくつもあるのでしょうか。あるいはいっぱいある人格を切り替えている? あるいは神かなんかでしょうか。
 
 ぼくは不器用なので、同時更新はできそうもありませんが、描きかけの小説がいくつかあります。
 
 次の連載は「物理法則のアップデートに失敗しました」というタイトルの予定です。
 筆者が初めて手を出すジャンルなので、最後まで走り切れるかどうか不安ですが、もしよろしければお付き合いください。
 
 さぁもっと読んで影響を受けまくるぞ! おー!

5件のコメント

  • 共感ポイントが沢山あってびっくりしました(о´∀`о)

    >お前……こういうのもイケるクチだったのかよ!
    私も濫読するタイプで、色々読んでるつもりでも世界が広がる瞬間が出てくるので面白いものです。

    >「もっと読まれろ!」と思うと同時に「自分だけが知ってる秘密の小説」みたいな独占したいような気持ちがムクムクと……
    これもそう! カイエさんの御作もここに。すでにファンの方もいて、到底独占などできませんが。笑

    そして最後のはほんとにヤバいですね。
    これを怖いもの見たさに踏み込んでしまうのは自虐行為。とりあえず一目散に逃げるは完璧な英断です((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
  • お二方の表現のタイプは違うのですが、どこかに共振する部分がありませんか? 主に私の心にビィンと響く振動を感じます(主観すぎる)

    影響タイプのお話、うなずきすぎて首が痛くなりました。
    ひよっこの私は右も左も先生だらけのカクヨム界で、勉強勉強の毎日です。

    そして、最後にスルッと新連載の告知!
    タイトルから全く内容が予想できませんが、嬉しいー!
    今回のノートの流れでいけば、甘っっっったるい恋愛小説が来ると大胆予想してみる。
  • > 伊草いずくさま

    よくこんな深層までようこそおいでくださいました 笑。

    はい、伊草いずくさまの文章はまさに「やべぇ逃げろ!」パターンでした。

    あと「リプにリプを返せない」件、まさに同感です。
    ストレスになる瞬間もありますが、チャットみたいになったら本末転倒です。
    距離感が素晴らしく適切に設定されてるなと感じます。

    >> カイエさんとこのお話の評判

    うそやろという気持ちですが 笑。

    基本的にマイナーで読む人を選ぶ作風だと自負しておりますが、少しでも気に入っていただければ幸いです。

    どうぞよろしくお付き合いください!
  • > 蒼翠琥珀 さま

    共感していただけて嬉しいです!

    蒼翠琥珀さまの文章には、詩的で「こっそりと優しくしてもらえる」ような印象があります。

    痛い、寒い、厳しい話ばかり書いているぼくとは真逆ですが、だからこそ楽しい!
    幸せな言葉をたくさんありがとうございます。

    「あるいは深層に」もいつものアレで申し訳ない気持ちですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

    どうぞよろしくお願いいたします!
  • > 竹部 月子 さま

    コメントありがとうございます!

    ぼくにとっての竹部さまの文章は、まさに「並走しながら、走り方をチラ見して学ばせていただいている」という感じです。
    特に、何度も言いましたが「こんな読者の巻き込み方があるんだ!」と、まさに驚天動地の発見でした。

    >> どこかに共振する部分がありませんか

    はい!
    生意気かもしれませんが「やりたいことが似ている方なのかも」と勝手に共感したりして。
    ご紹介いただけて感謝しております。

    そして竹部 月子さまの文章、ひよっこだのと謙遜が過ぎませんか。
    毎日どれだけ楽しみに読ませていただいていたことか!

    これからもどうぞよろしくお付き合いください。
    勝手に並走させていただく所存です。
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