こんにちは、筆者です。
こんな辺境の地までお越しいただきありがとうございます。
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先日、拙作「あるいは深層に、遥かなる地平を夢見て」に☆レビューをいただき、そのお礼ノートのコメント欄で「レビューを書いた方が『あるいは深層に……』を気に入るのがわかる」と教えていただきました。
興味が湧いたので早速読みに行きました。
3話ほど読んで「これはあかん」と読むのをやめました。
もちろんいい意味で。
これは読んだら自分の文章に影響があるタイプのヤツ、それも即効性のあるヤツや。
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思えば、カクヨムで小説を投稿し始めてから、カク小説も、ヨム小説も、大きく幅が広がりました。
自分のサイトで公開していた頃からは考えられない数の読者さまに読んでいただけること、感謝が止まりません。
あと、物書きの方が読んでくれるというのも大きいですよね。
怖さもありますが、それ以上に楽しい!
あまりコミュニケーションが上手でないぼくですが、カクヨムでの交流は今ではなくてはならない大切な存在になりました。
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自分の小説を気に入っていただける、ということは、その人の書く文章はぼくにピッタリ合うのでは?
そんな思いもあって、うまく時間が作れた時にはいそいそと読みに行ったりしています。
大体何らかの影響を受けます。
でもって、影響のタイプがいくつかあるように思います。
良し悪しではなく、影響の受け方が違う。
一つは「自分の中にない世界を書いておられる方」。
例えば、別に避けていたつもりはないのですが、恋愛小説にほとんど縁がなかったぼくが、女性向けの甘っっっったるい(失礼)作品の更新を楽しみにしていたりして、自分でもびっくりします。
お前……こういうのもイケるクチだったのかよ! みたいな。
こういう小説は自分の書く世界を広げてくれるように思います。
一つは「一緒に走ってくれる仲間のような小説」。
似たテーマだったり、世界観だったりすると、マラソンで並走してるような気分になります。
たまたま並走状態になっただけの関係ですが、袖振り合うも多生の縁。勝手に仲間意識を持ったり、走り方を勉強させていただいたりしています。
書き続ける楽しさを維持できるのってすごく大事だと思うんですよ!
一つは「先生のような小説」。
うおー、よくこんな文章書けるな! 好き! みたいな自分の小説の未熟さを突きつけられるような小説も大好物です。
プロの先生だけでなく、何故か埋もれてしまっているすごい作家さんを見つけると、ダイヤの原石を見つけた気分になります。
「もっと読まれろ!」と思うと同時に「自分だけが知ってる秘密の小説」みたいな独占したいような気持ちがムクムクと……嫌な読者だな!?
そして、厄介なのが「自分がやりたがってることをやっている小説」です。
読んでいるうちに、知らず知らずのうちに影響をうけて、自分の文章が変化しそうになる作品はヤバいです。
特に自分より文章力のある作家さんのはもっとヤバいです。
何もかも投げ出して一目散に逃げろ! さもないと文体が変わっちまうぞ!!
みたいな。
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筆者は濫読家ですので、どれも全部楽しく読ませていただいているのですが、最後のタイプはまずいです。
筆が止まるか、あるいは別物になりかねません。危険です。
でも、連載が終わったらちゃっかり読みに行って、次の連載につなげていきたい。
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あまりオリジナリティのある小説を書いている自覚はないですが、自分の中にない世界を教えてくれたり、一緒に走ってくれたり、書き方を教えてくれたり、いろんな人たちの影響を受けまくって、これからもっとたくさん、いろんな話を書きたいと思っています。
みなさんこれからもどうぞよろしくお願いします。
作家友達の末席に置いておいてくださると嬉しいです。
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ところで、同時に三つも四つも並行して連載されている作家さんがおられますが、あれってどういうことなんでしょう。
脳がいくつもあるのでしょうか。あるいはいっぱいある人格を切り替えている? あるいは神かなんかでしょうか。
ぼくは不器用なので、同時更新はできそうもありませんが、描きかけの小説がいくつかあります。
次の連載は「物理法則のアップデートに失敗しました」というタイトルの予定です。
筆者が初めて手を出すジャンルなので、最後まで走り切れるかどうか不安ですが、もしよろしければお付き合いください。
さぁもっと読んで影響を受けまくるぞ! おー!