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☆レビューありがとうございます! & コメントつき星レビューありがとうございます! & 【ネタバレあり】恒例のアレ

 こんにちは。筆者です。

 「あるいは深層に、遙かなる地平を夢見て」に☆レビューをいただきました!
 しかも二つも!

 どうしよう!
 嬉しいです!
 ありがとうございます!

 平素からぼくの体の半分は皆様への感謝でできていますが、今日に限っては92%が感謝でできています(残り8%は水分です)。
 
 ▽
 
 ぼくにとって、♡ やコメント、☆レビューは、全部宝物です。
 ワンピースです。
 コメントを通しての楽しいやりとりは、ぼくの生きる糧になってます。
 ぼくが生きてる間はカクヨムが存続しててほしいです。
 
 そして、中でもコメント付き☆レビューには、また独特の嬉しさがある気がします。
 
 自分が描いた小説を読んで、読者さまたちはどんなふうに感じてくれたんだろう?
 一つ一つの話ではなく、そのタイトルそのものの印象はどうなんだろう?
 
 それを直接教えていただける喜び!

「ああ、伝わってたんだ!」と嬉しくなったり、想像を超えた新しい視点に心躍らせたり、全部ぜんぶ飛び跳ねるほど楽しい!
 
 でも、レビューにコメントをつける時ってすごく勇気がいりませんか。
 少なくともぼくはそうです。
 書いては消し、書いては消しして、結局断念したこともあります。
 
 だから、コメントレビューをいただくと、描いてくれた人の勇気もいただけるような気がします。
 それだけ作品世界を気に入ってくれたんだ、と勝手に感動してたりします。
 
 ありがとうございます。
 一生大切にします。
 
 ▽
 
 あんまり嬉しいので、裏設定ではなく、最終章へ向けた意気込みみたいなものを書いてしまいます。
 
 思いっきりネタバレを含みますので、ここからは 2023/01/28 段階の最新話(「クラウディオ」# 06)までお読みになられてからお読み下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 ▽
 
 2023/01/28 現在の最新章「クラウディオ」では、筆者的には初めての試みが含まれています。
 
 ぼくは基本的に「次はどうなるか」がある程度予想がつくように、予定調和を大切に小説を書いています。
 その上で、時に予想を裏切り、時に予想させないように気をつけたり――というのを、いわば隠し味的なものと捉えています。
 
 過去作品である「魔物の森のハイジ」のトゥルールートはあらかじめ終着点を提示した上で書きましたし、連載中の「秘密基地は大迷宮に」もそうです。
 
 ▽

 これは、キャラクターたちにとって、原作者が「神」であって欲しくないから、というのが理由です。
 
 基本ストーリーという運命を原作者が決めている以上「神」になってしまうのはある程度仕方のないことではあります。

 ですが、ぼくは「神」ではなく「親」でありたいです。
 キャラクターたちには、ある程度自由に伸び伸びと自分の人生を謳歌してほしいと思う筆者です。
 
 そうすると、読者さんにとってもキャラクターたちが身近な存在になってくれるんじゃないか、という身勝手な狙いもあったりします。
 
 ▽
 
「あるいは深層に、遙かなる地平を夢見て」には、読者さまを「登場人物視点」で楽しんでもらおうという狙いがあります。

 実際に迷宮の空気を吸ってほしい。
 瘴気による息苦しさや、潜行による疲労、深層の寒さや、深層生物の不気味さを感じ取ってほしい。
 神の視点ではなく、その世界の住人の一人として一緒に体感してほしい。
 
 そしてそれ以上に、クラウディオとハジに対して「こいつらはこんな奴ら」というイメージを持ってもらいたい。
 
 その上で、ちゃぶ台をひっくり返してみました。
 
 言わば、クラウディオを子供の頃からよく知る、あるいはハジを孫のように可愛がる、ギルド長ガーウィン・リンドバーグと同じような視点で味わってもらおうという試みです。
 
 神の視点ではなく、登場人物と一緒に「裏切られてショックを受けてほしい」。
 
 その目論見は(良いか悪いかはわかりませんが)ある程度上手くいったようで、読者さまの困惑や苛立ちのようなものを感じることができました。
 
 裏切ってごめんなさい。
 確信犯です。
 
 ▽
 
 だから、普段やらない「らしくない」ことをたくさんしました。
 
 設定の一つ一つ、台詞の一つ一つが、視点が変わると全く違う意味に思えるよう、丁寧に伏線を貼りました。

 一番はクラウディオとオットーの会話でしょうか。

 もしクラウディオの執念に底知れぬ不気味さを感じていただければ大成功です。

 もしかすると他の作家さんたちは、普段から当たり前にやっているのかも知れません。
 実際そういったメタを超えた体験をさせてくれた小説もたくさんありました。
 凄すぎます。
 もっと小説が上手くなりたいです。切実に。
 
 でも、ぼくとしては初めての試みです。
 気が弱い筆者にとっては、大冒険です。
 
 ▽
 
 ですが、それが全て結末へとつながらなければなりません。
 
 筆者の独りよがりな自分ルールに「物語やその結末に関係のないシーンは書かない」と言うものがあります。
 大昔に読んだ「小説の書き方」みたいな本に書かれていたことを未だに愚直に守っているだけで、いち読者としては閑話とかスピンオフとかフレーバーテキストは大好物なのですが、まぁ身に染みたルールを破るというのはなかなか難しいというわけです。
 
 そうしたわけで、ギルド長や読者さまへの裏切りも、ちゃんと結末につながるように書かなければなりません。
 
 明日、2023/01/29 からは、最終章です。
 クラウディオとハジがいよいよ L73〈遥かなる地平〉の最奥を目指します。
 
 願わくば、皆様にも息苦しさや寒さ、耐えかねる筋肉疲労や迷宮の厳しさを、クラウディオたちと分かち合ってもらえれば、存外の喜びです。
 
 どうぞ最後までよろしくお付き合い下さい!

2件のコメント

  • 明日からついに最終章なのですね。そう言われたら、今晩は早くに休んで、更新分を懸垂しながら拝読しなくては……。一回しか上がりませんけど、いいでしょうか。

    クラウディオの回は「マジですかぁ」とつぶやきながら読みました。
    裏切られたというよりは、自分に覚悟が足りなかったなというショックがあります。
    でもこのショックは、本読みとして欲しい衝撃でもあって、クラっとしながら「やるじゃねぇか」(少年漫画感)したい。させていただいて幸せです。

    どなたからコメントレビューがついたのかなと見にいったら、伊草様だったのですね。
    ホロウライトを拝読しましたが、あるいは深層に、を気にいってくださるのが分かるー!

    どのコメントもレビューも宝物だという気持ち、ほんとにまるっと同意です。
  • > 竹部 月子 さま

    最終章、何卒よろしくお願いいたします。
    懸垂は……ぼくまだできるかなぁ。

    クラウディオのではショックを受けていただいたようで、申し訳ありません。でも、ありがとうございます。嬉しいです。

    コメントレビューをいただいた伊草様の「ホロウライト」、ぜひ読ませていただきます!

    ところで、上記の「実際そういったメタを超えた体験をさせてくれた小説もたくさんありました。」の部分は「金欠ローグと地下40階の迷宮」第80話のことを思い出しながら書きました。

    読者を巻き込んでいこうと奮闘している中、あれには本気で痺れました!
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