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新作「あるいは深層に遥かなる地平を夢見て」について。

 こんにちは。筆者です。

 お正月の挨拶にも書きましたが、新連載を始めました。
 タイトルは「あるいは深層に遥かなる地平を夢見て」といいます。

 迷宮の最深層、前人未到の領域を目指して、主人公のクラウディオがシェルパの少年ハジといろいろ頑張るお話です。

 ジャンルとしては「山岳小説×ブロマンス」です。

 ブロマンスというのは、例えば「グッド・オーメンズ」みたいなやつです。
 家族愛でも、友情でも恋愛でもない、でもその全てを含むような愛情表現――いいですよねぇ。

 恋愛ものは先日書き切りまして、もうしばらくは読み専でいいやという感じだったので、思い切って新しい境地に挑戦してみました。

 気に入っていただけたら良いのですが。

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 山岳小説というのは、本来はこんな甘っちょろい話ではなくて、この100倍くらいハードで、そしてロマンチックで純粋な物語です。
 映画化もした、夢枕獏先生の「神々の山陵」なんかが代表作でしょうか。

 好きな人には刺さりまくり、そうでない人には何が面白いのかわからないとも言われるジャンルですが、もし興味がおありなら是非。

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 さて、この話は読んでいただければわかると思いますが、ダンジョンを登山に見立てて再構築したものです。

 そのため、かなりいろんな迷宮踏破用語が出てきますが、そのうち半分は創作で、残り半分は実際の登山用語です。

 本当はもっとガチガチにいろんなギアやら技術について書きたかったのですが、ややこしくなりすぎないように気をつけた結果、今のような形になりました。

 実は最初はもっと倍ほどの用語の嵐だったのですが、自分で読んでいて「流石にこれはない」と思って、頑張って整理しました。

 それでも事前にチェックしてもらった作家さんに「ちょっと専門用語とルビが多いね」と言われてしまいましたが……まぁこの辺りが筆者の限界かな、と。

 ですが、皆さんの反応次第でもう少し用語を減らしたり、あるいは増やしたりもするかもしれません。

 でも、もう「ハイジ」の二の舞にならぬよう、途中で方向転換はせずに、書きたいように書き殴っていこうと思います。

 もしよろしければしばしお付き合いください。

2件のコメント

  • 山岳小説&ブロマンス!なんて素敵なテーマでしょうか!
    拠点の相棒が、幼い男の子のようだったので、おっ!と思いましたが、彼も主要人物なのですね。ワクワクしちゃいます。

    専門用語は、多用すると難解になりますし、それを説明するとテンポが悪くなりがちですが、
    カイエ様は、本文に練り込んで作品のディテールアップに繋げるのがお上手です。

    山岳小説の良さを、わからしてやんよ!くらいの勢いで、時々は無双して、勉強させてください。

  • > 竹部 月子 さま

    興味を持っていただきありがとうございます!

    ブロマンスは「グッド・オーメンズ」を見てからずっと書きたかったんです。
    考えてみれば「ルパン三世」なんかもそうですよね。ルパンと銭形とか。
    野球のバッテリーとか、兵士とかも、夫婦や恋愛関係以上に結びつきが強いと聞きます。

    山岳小説でもタンデム登攀の話になると、極限状態の中での信頼関係が際立ちます。
    恋愛とか友情とかが霞むほどの結びつきに胸が熱くなります。

    でも、それをブロマンスと呼ぶのが適切かどうか……でも、ファンタジーなら許される!

    ってことで、思い切って挑戦してみました。
    ちゃんと書き切れるか不安です。

    専門用語ですが、あまり増やさないように、かつ頻出するものについては読んでいればピンとくるようにしたいと思っています。
    成功したらいいな。

    竹部さまには是非お読みいただきたいと思っているので、もし気に入っていただけたならお付き合いいただけると嬉しいです。
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