光城学園女子高等学校籠球部さんちをネタにした個人的な妄想です。
個人的な解釈に基づくバスケ戦術論など垂れ流していますが、あくまで個人的な趣味の一環として戦術論の妄想を垂れ流しているだけであり、同作品に対する展開予測や、作風に対する不平不満等ではありません。
さて。
光女バスケ部の特徴としては機動力が高い事が描写されています。
逆に弱点としては身長が低い事。最高身長のハルちゃんでも160cmと高校女子バスケの基準で言えば明らかな低身長チームです。
今のところ描写されている限りでは速攻からの得点が多めとされていますが、そもそも速攻はディフェンスリバウンドまたはターンオーバーからのカウンター攻撃でなければそうそう成立しない攻撃方法であり、彼女らが今後勝ち上がっていく上では何らかのセットオフェンス戦術を習得しなければ厳しいでしょう(名人様並の感想)。
さて、ではどのような戦術が適しているか。
まず彼女たちはポジションが厳密には決まっていません。
またバスケ初心者で占められており、余計な先入観を持ってはいないものの、恐らく複雑なフォーメーションには即応できないでしょう。
各個人の特徴に目を向けると、
・暫定ガードの二人は「足が速い」「ペリメーターシューター」
・暫定フォワードの二人は「ピュア3Pシューター」「スラッシャー」
・センターのハルちゃんは「基礎的な身体能力全般が高く、特にジャンプ力に優れる」
こうして見てみると、ゴール下にベタ付きで、パワーを活かしてポジションを取る事に優れた選手がいない事がわかります。
然るに、彼女らに最も適したオフェンス戦術は、ファイブアウト・モーションオフェンスではないでしょうか。
これはおおまかに基本形を説明すると、5人全員が3Pライン沿いを定位置とし、
(1).ボールマンがパスを出し、その後ゴールに向かって走り込む
(2).(1)の人が走り込む前に居た位置を埋めるように、選手たちが位置取りをずらす
(3).(1)の人がディフェンスを振り切れそうなら、ボールマンはそちらにパス
(4).ノーマークでボールを貰えたらシュート
(5).(1)の人がボールをもらえずにゴール下まで行ってしまったら、エンドライン沿いに移動して3Pエリアまで戻る
を繰り返し、入れ代わり立ち代わりゴールへ向かって切り込む事で、ノーマークでのシュートチャンスが生まれるまで機動力によって撹乱し続けるオフェンス戦術です。
機動力があり、中・長距離からもゴールを狙う事ができ、かつ特定のエースがいないチームに適しているとされます。
実際に動きをシミュレートしてみるとわかりますが、シンプルな約束事に基づくフォーメーションであり、戦術理解度の低いプレイヤーでもわりと容易に実践できます。
このオフェンスシステムは、5人全員が3Pライン沿いを定位置とする事により、敵の長身プレイヤーをアウトサイドに引きずり出してゴール下の人口密度を下げ、インサイドに切り込んでの攻撃を容易にする効果があります。
また応用として、3Pライン沿いが定位置のため、スクリーンを織り交ぜる事によって3Pシュートのチャンスも増えます。
弱点としては、全員がアウトサイドに位置するためリバウンドが弱い事が挙げられます。が、それはあくまでもゴール下にベタ付きでプレイするスタイルの選手にとっての不利な点。(当方の解釈では)ゴリゴリとボックスアウトしてリバウンド争いをするのではなく、跳び込んでリバウンドを取るタイプであろうハルちゃんの場合、致命的な不利にはならないでしょう。
もっとも、これから厳密にポジションが決まってくれば事情が変わってくる事もあるでしょうし、
今のところ尖った特徴がないと自覚している陽子キャプテンも覚醒イベント待ちな印象があるので、それ次第でチームの台所事情も変わってくるでしょう。
<ここまで全部作者と関係ない人間の妄言>