子供の頃、バイエルという教則本でピアノを習い始めたのですが、初めて16番に出会った時、頭が混乱して無茶苦茶苦戦しました。初心者でしたので対位法という考え方など全く知らず、「音楽というのは右手で旋律を弾いて左手で伴奏するもの」だと思っていたからでしょう。ですが、一度弾けてしまうようになるとそれまで習って来たどんな曲とも全く異なる衝撃的な感興を覚え、一日に何十回もその曲ばかり延々と繰り返して弾き続けていたほどの愛曲になってしまっておりました。若かりし頃にはバッハの平均律なども弾いていた友未ですが、長い長いブランクを経て、今ではもうどんなに単純な曲も思い出すことができなくなりました。なのにこの曲だけは指がしっかり覚えていて、居眠りしながらでも弾くことができます。16番て名曲ですよね?
https://www.youtube.com/watch?v=DaqFRwUMrKU&t=32s