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虚空に刷る23話目投稿しました。DNAの話

23話目投稿です。
https://kakuyomu.jp/works/16818792436096812060


作中でも今回が最も専門的な話が出てきます。
普段科学に触れない方も、今回を乗り越えることが出来れば最後まで読み進めることができると思います。

とりあえずDNAの話ですね。
二重螺旋構造のイメージは多くの方がお持ちではないかと思います。

我々生物の身体はいくつもの細胞でできています。
そして細胞一つ一つには核があり、ヒトにおいては46本の染色体が収められています。
この染色体を解くと見えてくるのがDNAです。

DNAには人の形を構成するための遺伝子情報が収められています。そしてその情報は4種類の塩基の並び方によって記録されています。

DNAがレコード、塩基配列がレコードに刻まれたギザギザだとイメージすれば良いかと思います。

塩基配列は個々人で異なり個性を生み出します。と言っても人と人との間では99.9%が同じ配列だそうです。

二重螺旋構造は二本のDNAが縄のように結われた状態と思えば良いです。
この構造が情報の保存に有利なのです。
DNAを壊すためには、このねじれをほどかなければなりませんからね。

一方でRNAという基本的には一本鎖の遺伝子メディアがあります。これは遺伝子情報の伝達に有利な構造と言えます。そして比較的情報の書き換えが起こりやすいです。

ウイルスには遺伝情報の保存にDNAを使うものとRNAを使うものが存在します。

人類がワクチンによって始めて根絶した病気が天然痘です。天然痘はDNAを使うウイルスなので、変異が起こりにくいためワクチンで得た免疫が長く効果を発揮されるのです。

一方で我々を誑かすインフルエンザやコロナはRNAウイルスです。
故にすぐに変異株ができるのでワクチンでの根絶が難しいのです。

長くお話ししましたが理解出来なくても本作は読めると思いますのでよろしくお願いいたします。

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