小説「失恋から始まる青春再生物語」は、本編2万字くらいのお話なのですが、優斗と千栞、そして莉乃という3人の登場人物の視点から、それぞれの気持ちの動きを描いてみた作品です。
優斗の物語は、元来、人とのコミュニケーションが苦手な優斗が、莉乃との失恋(果たして失恋と呼べるのか謎)と失意の時間を経て、妹の愛のある喝を経て、自分自身を変えていこうとする物語です。周囲の人間関係を観察することを心がけてみた結果、これまで見えていなかったことに気づき、千栞との関係を築くきっかけになります。
千栞の物語は、中学時代の多感な時期に、心無い噂を流され、居場所を失うという大きなトラウマを抱えた少女が、自分のことを認め、優しく見守ってくれる存在に出会い、そのトラウマを乗り越えていく物語です。
そして、莉乃の物語。
これが実は本編なのかもしれません。
自分の青春を再生するための失恋の物語です。
はて、ハッピーエンド...なのか?
明日(8/7)には全話完結の予定です。よろしくお願いします。