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星を廻せ 世界のまんなかで

 星を廻せ 世界のまんなかで

 マクロスF「ライオン」の歌詞です。一度も観たことないけど歌えます。ついでにこのタイトルで近況ノートを書いてる人は大勢いるかもしれない。

 当初わたしは星をもらう立場で、あげる立場にはないと考えていました。ああいうのはチーンチャリチャリチャリンとほっといてもざくざくお星さまが降り注ぐ方が施されることであり、ボランティア活動と同じく、余力のない者は下手に手を出さないほうがいい。徳を積みたければまずは徳を積むにふさわしい実績を作るべく己の足許を固めるべきではなかろうか。
 そう考えて、わたしは決めました。百個まで待とう。一つの作品につき星が百個集まったら、わたしも誰かにお星さまを届けにいこう。五年後くらいにはきっと……。

 ところが、半月の間に星が百個集まってしまったのです。それも何の気なしに書き下ろしたエッセイ部門で。
 そこか。
 思わず云いたくなりましたが、読んで下さった方々にはありがたい気持ちでいっぱいです。
 肝心の小説の方はといえば、見事に埋もれています。カクヨムにきた数々の先輩たちが最初にいうところの「解析が壊れたかとおもった」状態です。
 我ながらすごいなと想うのは、埋もれたこの状態からでも平気で何作も何年も小説を書き続けるあたりです。ふつうなら心が折れませんか。

 一種の奇人変人ですよね。

 解析が壊れてるんじゃないのか問題から立ち直った先輩方も、それぞれにこうやって、原点に立ち戻ってまた地道に書いておられるはずです。
 Twitterやインスタにおいてお金で大量のフォロワーを買って人気者であるかのように装い商売に誘っていく遣り口に比べれば健気すぎて泣けます。
 それはそれとして、たとえエッセイであっても自分で決めていた星が百個集まりました。わたしもお星さまを配りに行けるようになりました。あまりにも登録されている作品数が膨大なのと読むよりは書く方に意識が1:9に偏ってるため、運命にゆだねるしかないところもありますが、想っていたよりもずっと早く配れることになり素直に嬉しいです。
 それもこれもエッセイに眼を通して下さったみなさまのお蔭です。ありがとうございました。

2件のコメント

  • おぉ。そういう経緯があったのですね。なるほどー。
    そして、この度、私のアレにアツいレビューを書いてくださったのですね。とても嬉しいです。ありがとうございます。

    私自身、アラフィフのオッサンなので、オッサンくさい居酒屋っぽさが出てしまうのだなと、フフフと微笑みながら拝読いたしました。そう、そして、ランバ・ラル大好きオジサンである事も、ハモンさんへの憧れがある事も看破されちゃってちょっと恥ずかしいです。

    私は「せっかく書いたんだから沢山の人に読まれたい!」とばかり思っていましたが、「待てよ?そう思っている同好の士は沢山いるんだよな。まずは自分がそういった作品を読む事も大事だろう」って気持ちになって、埋もれている作品を探し出しては読んで感想を書くという事を始めたのですが、いやはや、星ゼロの作品にも素晴らしいものが沢山あるという事に気付いてしまって、時には自分事の様に「こんな素晴らしい作品が読まれないなんておかしい」と、時には憤ったりもしながら書いています。

    読み合い企画も悪くありませんが、「読んでやって、星までつけてやったんだから、オマエもオレの作品を読んで星をつけろや」みたいな圧力を覚えてしまって、アレはちょっと私にはしんどいんですよね。

    そうではなくて、自分から能動的に探して、そして、たまたま出会った作品に素直な気持ちでリアクションできたらいいな、なんて事も思っています。今までに私が頂いた星は誇れる数ではありませんが、星は廻したいですよね。読んで面白かったら、素直に賞賛の証をその作家さんに届けたい、そう思っています。

    SHERBETS【COWBOY】聞いて来ました!イイですね!
    重厚なベースラインの上に載った物語のような歌詞がとてもいいですね。

    私の知らないミュージシャンと楽曲のご紹介ありがとうございます!
  • 「兵士のさだめが  どういうものか  戦いに敗れるとは!  こういうことだ!!」

     originは通しで読んだことがあります。
     主家の姫だったセイラさんと再会する時も動揺してしまうんですよねランバ・ラルさん。忠義の人すぎて。あの再会シーンは、

    「アルテイシアと知って  何故  銃を向けるか!」

     咄嗟にこんな科白が出てくるセイラさんが生粋の貴人すぎて恐れ入りました。サイコパス入ってる兄のキャスバルよりもよっぽど貴人です。
     マチルダさんの婚約者の大尉もなにげに好きでした。愛する人が最後まで護ろうとしたホワイトベースを護って彼も死ぬ。男前すぎます。
     ハモン・ラルさんって「クラウレ・ハモン」に統一されつつあるみたいですが、確認したところoriginではハモンでした。


     読み合い企画についてのお考えも「テキストDJ」で拝読しました。
     カクヨムさんはトップページも派手で露骨に可視化されるので、初めて小説を書いた人とか、学生さんが、千万単位でPVを廻している同年代の人を見た時に焦りをおぼえて読み合い企画に参加するのは無理もないかなぁと。
     星あつめに執着する人は物書きに向いていない気がするので、そこにずっと居なければいいのかなって。

     作者にとって作品は子どもと考えると、わが子にせめて星かざりの一つでもつけてあげたいと願うのも親心でしょうし、読み合いに参加しても、結局読まれないとか、「読んでないな、いい加減な感想だな」と判断するのも勉強だし、星が星を呼び込んでくる効果とか、それに溺れてしまう人や星の数に関係なく良作を創っている人とか、トータルして勉強の場にもなっている気がします。

     つけたんだからつけ返せよ的な心理に陥ると、自分が苦しいし、自分が楽しくなくなりますよね笑
     思いがけないオマケの感覚でいるとみんなにとってちょうどいい気がします。


     SHERBETSを構成していた浅井健一はBLANKEY JET CITY 時代からファンなのですが、ひじょうに多作の方です。
     拙作エッセイ「あなたは作家になれます」にも書いたのですが、致命的な音痴なのに惹きつけるものがあって「小さな恋のメロディ」で参ってしまいました。
     「テキストDJ」にも名のあった椎名林檎とコラボした「危険すぎる」というナンバーも素敵です。椎名林檎が浅井健一の大ファンで夢の共演をしています。
     京都にいた頃はライブハウス磔磔に時々通っていたのですが、磔磔で聴いているような気がするのです。
     いつまでもいい意味での素人くささがあるミュージシャンで好きです。

     「テキストDJ」から何作か拾い、何曲かまったく知らないナンバーを聴くことが出来ました。
     ありがとうございました。

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