満つる

何でだろう。僕の日常に、貴女は居ない。 非日常の中でだけ会える貴女。 僕と貴女は、いつだって帰る場所が違って……。 いつでも貴女を独り占めにしたいのに、貴女は僕とは別の場所に帰っ…

身近な心の問題をテーマにした連作短編。六章構成。狡猾で奇妙なカウンセラーの男が、カウンセリングを通じて相談者たちの心の悩みの正体を解き明かしていく。ただ、それで必ずしも相談者が満…

すべて1話完結です。お気軽にどうぞ。

「現実」を愛する佐藤麻人の前に、突然現れた半透明の少女。 霊体と自称する彼女に恋心を告げられた麻人は、いまひとつその実在を信じきれないまま、デートすることに。さて、彼女は霊？　そ…

小学生の水川洋子は両親を事故で亡くした。 寂しさを抱えた少女は入り江にて海を見つめる。 涙を流す少女の前に海から現れたのは人魚だった。 そして十年後、成長した彼女と人魚は再会す…

ウンディーヌの前日談 長い話の１つを切り出して短編にしました。

すみません、ただの独り言です。

雨の日は本当に嫌いだ。 小学校の時も、中学校の時も、 本当に嫌な思い出しかない。 でも、雨の後の晴れは好きだ。 大好きな人が迎えに来てくれたから。

当初、「とりあえず、エッセれ。」というタイトルでエッセイを書いていこうと予定していましたが、やたら質問にばかり答えていることに気づいたので、回答コーナーに特化することにしました。…

彼女は寝室に僕を誘う

おれはしがないサラリーマンだから、毎日会社に出勤して、帰ってきてから小説を書く。 遅々として進まない原稿にいらだちを覚え、完結しない作品が積みあがっていく。 そんな中、思い立った…

東京の片隅に、猫と暮らしていた主人公。でも、その猫が脱走してしまった……。 「武蔵野文学賞」応募作品です。長く暮らしたあの地域に感謝を込めて。

通勤電車には「王」がいる。ある者は眠り、ある者はスマホをもてあそび……。 電車内の平民は、王太子、そして王への成り上がりを目指す。 Leiren Storathijs様の自主企…

そろそろ気になるあの店だ。 小さく可愛くデザインされた店構え。 女の子受けしそうな雰囲気の店。 スーツ姿のアラフォー男が気軽に入れる感じじゃない。 他サイト投稿分転載（過去作）

「私ね、涼に手紙を書いた時から、ずっと嘘をついていたことがあるの」 「それは大事なこと？」 「うん。それはそれは大事なこと」 　小夜は少しおどけてみせた。 ※カクヨムコン6の参…

高校一年生の志津本翠（しづもとみどり）は、変なクラスメイトにつきまとわれている。 彼の名前は市井公介（いちいこうすけ）。「泣ける」小説好きで思い込みの激しい彼は、なにかと翠を「…

たった１５０字の短編

決して有名ではない各地の歴史・民話を題材にした、短編集です。南半球・海洋編。全1０話（解説付き）。 アフリカ、東南アジア、オセアニア、南米より （個人サイト『The Spir…

最近夢に毎晩出てくる十年前に死んだ幼なじみ。突然告白してきた秀才の優等生。伝えたかった思いが伝わる時、何かが起こる――！？

真面目さで友達を作ることはできない。 教室ではうまくいかなくて、逃げ込むのは図書室だった。 辞典類に紛れて差し込まれた小さなノートがわたしの救い。顔も知らないその子と、飾った言葉…

一人ぼっちの夜、星空を眺めてみませんか。 孤独ってなんだろう、愛ってなんだろう。 人間によく似たロボットの中にその答えはあるのかも？ はやぶさ2号カプセル帰還のとき、夜空を駆けた…

雰囲気で書きました。 カクヨムWeb小説短編賞2020中間選考突破 第一回イトリ川短編小説賞銀賞　テーマ：たったひとつの望み

魚美味市は、とある地方都市。鯖区、鮫区、鮭区、そして鰆区の４つの区から成る。 物語の舞台は、鰆区役所。 今日も人々はそれぞれの人生を抱え、区役所を訪れる。職員はひとりひとりの…

高校から付き合ってる彼氏と、セーラー服を着ないとデートできない、もう大学生で二十歳の私。もちろんそんな抵抗をしたって、昔の私から、今の私は随分と遠ざかってしまっているのだけれど。…

原稿用紙23枚。 競作小説企画【 Crown 】参加作品でした。お題は「群青」。

【約1万字でどれだけの人数を、どれだけ掘り下げられるのかなと思って書いてます】 最愛の姉、日向が交通事故で死んだ。葵は己が姉に抱いていた感情に疑問を抱く。果たしてこれは親愛なの…

ダメな人。 ねーちゃんは、人としてダメだ。 子供の頃からどっか変わったところがあったけど、ここ何年かのぶっ飛びぐあいはひどい。 人としてすべきことをおろそかにして。 だいたい　い…

「5分で読書」コンテスト応募作です 目を覚ますと、そこはどこまでも暗い世界だった。 光の届かない、誰もいない世界にたった一人倒れているこの状況に戸惑いを隠せない主人公。 そん…

便秘で悩む中年男性が鰻をお腹にぶっこむ話。 実話をもとにしています。 R-15です。

台風一過の江戸川で、増水した濁流を見つめる僕の目の前に流れついたモノ…。 そこで起こったおかしくて哀しい小さなドラマを描いてみました。

言い出しっぺの法則……それは絶対的なこの世の理……かもしれないですね

昔書いたやつなので、ツンデレって時代を感じる。。。

家の裏庭に野良あらいぐまが出ました。 それがきっかけで思い出した43年前の名作の罪について語りたいと思います。 ※「小説家になろう」にも重複投稿しています。

英子さんは、もうすぐ卒寿。 途切れた記憶の中で、今でも愛する人が来るのを待っている。 それは切なくて罪深い英子さんの秘密なのだった。

【まえがき的なやつ】 『ひとつの花に託す。』が『５分で読書：驚愕のミライ』に収録してもらえることになりました。 【書籍の紹介ページ】 https://www.kadokawa.…

カクヨム初期を彩った徒花『オレオ』。 一瞬の光芒を放って流星のように消えたそれは、カクヨム運営への不満の象徴であるように思えた。 そして、それを消してしまった運営に、どうしてもぬ…

私は五十枚近くある見合い写真を見て溜息をついた。 このどれかと結婚をして子供を作る。それがこの家においての私の存在意義だ。 『妻を殺してもバレない確率』の妻サイドです。 『妻を…

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高校二年生。秋の終わり。 合唱コンクールのピアノ伴奏を担当することになった文月（ふづき）は、自分のピアノを好きだと言ってくれた、同じ女子同士の友人ゆき緒を、「特別」だと感じるよう…

「でも、あなたははじめからその答えを知っていたと思いますよ。ただずっと、それを思い出せずにいただけで」 ※同一タイトル企画の参加作品です。

蝉が泣き喚く夏、僕は実家に帰省した 待っていたのは懐かしい家族

京王線は私を連れてゆく。 あなたのいない、東京の中心へ。

おかあさんはボクをすててどこかにいった でもボクはだいすきなおかあさんに会いたい だからボクはかみさまに頼むんだ 「かみさま、もういちどだけ、おねがいします」と そしてボクは…

スクールカーストの底辺を絶賛うろうろ中の冴えないDK（男子高校生）、田中一馬16歳。 しかし、そうやって下位のものを常に見下し、嘲笑おうとする傲慢なDKどもに、ある日俺の怒りが点…

職場の人間関係は疲れる。 いろんな人がいてふりまわされる。 だけど、働かなくては生きていけない。 そして仕事は一人きりではできない。 どんな人にも役割があるのだろう。 誰もが…

あたし小学生になったから おとうさんとおかあさんとおとうとに言いたいことがある

土属性の四天王として魔王軍に長年勤めてきたドルマ。 ある日彼は地味である事を理由に四天王からの左遷を言い渡される。 哀れなドルマの明日はどっちだ！？

小学校、給食の時間、余ったデザート。 戦争を始めるには十分すぎる理由。 ――戦争は知略に外交、優れた軍略によって勝利するのだ！ 朝読で読みたい、５分で本の世界のとりこになれる…