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先日、『彼女の嫁になり損ねた俺をイケメン狼が狙ってるなんてあり得ない』が完結しました。一年弱をかけてじわじわと書いてきたのだなあ、と振り返っています。執筆スピードもじわじわでしたが、ストーリーも半端なくじわじわでした♡（笑）
『属性は何を選択すればお嫁さんにしてくれますか？』の主人公の篠田と、彼の恋の助っ人だった超美形かつ優秀で頼れる先輩の五十嵐。もし元ネタの方で篠田の恋が実らなかったらその後は果たしてどうなったか……というもう一つのストーリーを書いたものです。元ネタでは五十嵐がちょいちょい篠田に「嫁になれ」と迫っており、それを活かして（？）アナザーストーリーの方ではあっさり振られた篠田にオオカミ五十嵐がロックオンする、という展開です。
振り返れば、この作品をうまく完成させるために、これまで書いてきたBL作品とはまた一味違う濃厚な何かを注ぎ込んだ気がしており、書きながら何とも言えない独特の楽しさを味わった！という思いを感じています。読み手の皆様にも、これまで書いたBLとは趣の異なる風味を楽しんでもらえるものになったかもしれない……そんな気がしています。
これまでの作品のようにイケメン達がキラキラ華やかに動き回るという筋ではないのですが、うーんこの作品の不思議な濃厚さの原因はなんだろう？そんなことをあれこれ考えて、ふと思い当たりました。
それは、主人公の篠田がごくフツー&恋愛偏差値ゼロのまっさらノンケ男子だった、というところにあるのではないか、と。
篠田は、これまでの作品に登場したイケメン達のように突出した個性や能力等は特になく、ちょっとキュートな容姿の素直でウブな男の子、という程度。そして何より、つい最近までごく平凡に美人上司に憧れ、彼女への想いを叶えたいと願っていたまっさらすぎるノンケくんです。このどう見てもありふれた男子がイケメン狼に接近され、自分でも「あり得ない！」と思いつつも少しずつ深みに引き込まれていくその過程が、これまでになくリアルで生々しい……そういう超ディープな味わいを生み出しているのではないかと思い至りました。
これまでの作品とは違い、読んでいるうちに自分自身が篠田になってストーリーの中にいる……そんな感じ。あり得ないともがきながらも、魅力に溢れた同性と深い想いを交わし合うことを自然に受け入れている自分に気づくという……何気に底の深いものになったかもしれない。そんな気がしています。
そういうディープさを覗いてみたい皆様、よろしければぜひお立ち寄りくださいませ♡どろどろ濃厚な性描写はありませんのでどうぞご安心ください(*^^*)元ネタを全く知らずとも、問題なくお楽しみいただける内容でございます。
……うわ、長っっ！！どんだけじっくり BL考察してるのか……（笑）
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