私の近況報告では「傲慢」という言葉がたまに出てきますが、今回は私自身が「傲慢」だったという話です。
昨日の事なんですけど、月曜日の弁当はいつも母親が買い物ついでにランチパックのパンを買ってきてくれるんですが、買うのを忘れてしまったとの事。
で、代わりに買いに行ったんですがどっちがカネを出すかで揉めて「例え1円だったとしても」自分が損するのが許せなくて「ここで競り合わなければ一生負け犬として過ごすことになる!」って思ってあわや暴力沙汰手前でした。
後から見たらただの「マウンティングゴリラ」なんですけど当時は「負け犬の焼き印を押されたくない」って必死でした。そもそも何が「勝ち」で「負け」なのか? って話ですけど。
振り返ってみれば「それは相手にとってはどう考えても受け入れられない暴論じゃないか」あるいは「たかが300円のために何でそこまで怒るの? 数時間前、昼飯に1000円払ったばかりだろ?」
っていう感想が寄せられてもおかしくない筋の通らん暴論を展開してたんですけど、怒ってる最中はそんな事は「どうでもいい」事でした。
他にも「親子間で勝ち負け競って何になるんだ」って後で気づいたんですが、当時は「自分がカネを払う事になったら『負ける』事になる。絶対に負けたくない」って思ってました。
「40にもなって親に頼ってるくせに負けるとはどういう事だ」「300円ごときで勝ち負け競ってどうすんだ?」とも後で気づいたんですけど、もう理屈の問題じゃないんですよね。ハートの問題、感情の問題でした。
近年の例では「ネトウヨからスマホを取りあげて、『移民を受け入れるんじゃない、お前が移民になるんだよ』と言って聞かせて、タンザニアの鉱山に流すというのはどうだろう。」とほざいて
「嫌いなネトウヨの人権は決して認めない傲慢の極み」
「タンザニアを流刑地と見るタンザニア連合共和国への侮辱」
「鉱山労働者、ひいては肉体労働者を劣った存在とみている職業差別」
という「差別の三重奏」を奏でた奴がいたけど、ソイツの中では「素晴らしいアイディア」「『差別』ではなく『区別」なので当然の措置」だと思ってるのでしょうね。とにかく「怒りを嫌いな奴にぶつける」のが目的なら話が支離滅裂でもいいし、そこは大して重要な問題じゃないんですよね。
怒りってキモチイイから「常に怒り続けている人」にとっては、言い分が「ウソや偏見の塊」だったとしても、そこは問題にならないんですよ。
むしろ「どれだけ憎い相手に怒りを叩きつけてスッキリするか」が重要であって、筋は通って無くても良いしウソをついても構わないのでしょう。大谷翔平選手の「茶道のお手並み」位にどうでもいい事だと思います。
なので「怒りは破滅への一里塚」だと思います。常に怒り続けていたら10年後には敵の数は何千何万単位になるでしょうし、
それだけ敵が多くなったら「ヤクザ」や「士業」の人も必ず入るでしょうから破滅一直線でしょう。
他にも「怒りから憎しみ」へのスイッチが入るのは滅多な事ではありませんが、一度スイッチが入ると大変な事になるでしょうね。たかが300円かそこらの「損」で「殺し合い」に発展することもあるんですよ。
感情のコントロールが利かない人は300円とはいえ「損をさせた」事に対する報復として相手の命を奪う事さえあるでしょうし、それは「実に合理的な事だ」とも思うでしょう(まぁ雷の直撃を受けるレベルのレアケースでしょうが……)。
金額の問題じゃなくてとにかく「損」することそれ自体を激しく忌避するんですよ。あるいは「自分の意志を曲げる」それ自体が「筆舌に尽くしがたい程のとてつもない屈辱」なんですよ。
今回の争いは「あり得ないほど凄まじく低次元」な話なんでしょうけど、そんなのは関係ない。ただひたすらに「侮辱されたと感じた事」それ自体が「何をしてもどう頑張っても許せない事」でした。
自身を振り返ってみると「凄く傲慢な奴」って思いましたけど、あの時は「傲慢にならざるを得なかった」というか「いつも支払いを押し付けられている屈辱」にどうしてもどう頑張っても耐えられませんでした。
耐えられない、って言うけど実際には「あまりにも次元が低すぎる悩み」だから周りの人はあきれ果てるだろうけど、それでも怒りは抑えられませんでした。
他に収穫があるとしたら「怒り」っていう感情はパワーは強いですけど持久力が無くて、怒ってた当初は「絶対に許せない」から机をぶっ叩いたり怒鳴ったりせずにはいられなかったんですけど、
1時間もしたらだいぶ落ち着けるようになったのでいわゆる「アンガーマネジメント」で言う「怒りの6秒コントロール」は理にかなってるなと実感した事くらいでしょうか。あなたの人生の反面教師になれば幸いです。
「これくらいはしてもらって当然の事」っていう「傲慢」から離婚に至るんだな。っていうのはよく分かりました。
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