かれこれ20年近くオタクやってるけど、オタクは確実に弱くなってる。
俺が20代前半の頃のオタクたちは「〇〇(キャラ名)は俺の嫁」とか言って、今でいう「推し」と結婚して養う気満々だったのに、
いつの間にかキャラに母性を求めだすようになったり、時代が下がると「メスガキ分からせたい」とか言って大人対子供っていう構図になって、
さらに現在は「美少女になりたい」とか言い出してオスである自分自身すら投げ捨てるようになってしまった。
これに対して「今時のオタクはなっとらん! ワシが若い頃は……」って説教するわけじゃない。そうやって弱くなる理由を知っているからだ。
もっと言えば、昔のオタクが『強くならざるを得なかった』理由だ。
1世代前、20~30年くらい前はオタクは「吊りあげられて殺されていた」と言っても過言ではない状態だった。
死体にムチを打つわけじゃないが「宅八郎」が全盛期だったころは彼がオタクというイメージを大きく担っていたため、
世間からの目はとてつもなく厳しくてオタクは強くなければ生き残ることは出来なかった。
中高生の頃の俺は今でいう「不思議ちゃん(フローター)」兼「ガリ勉」だったから何とか生きられてたけど、もしオタク(ナード)であることが分かったらどんな目に遭ったのかは分からない。
アカ狩りや、異教徒狩りに近いと言っても良い「オタク狩り」を食らっても生き延びられるほど強くなければ、オタクは生き残ることは出来なかったのだ。
だが今ではオタクは市民権を得てごく普通にオタクを名乗れることが出来るようになった。その証拠に山田太郎氏が選挙で選ばれることも大きい。
なので今までは死ぬしかなかった弱い連中がオタクに合流して、相対的にオタクは弱くなったのだろう。
それをざっくりと一言で言えば「悲しい」となるんだろうけど、オタク狩りが横行する世の中の再来は一切望んでない。今の若い人にはあんな目に遭ってほしくない。
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