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2020年5月20日の近況報告 「人間は言うほど素晴らしくない」という考え方も重要

「人間は素晴らしい」この考えが人生を歩むうえではとてつもない重しになることもある。特にうつやメンヘラなどという精神を病んでる人からすれば。

 ひねくれものの意見だが「人間は素晴らしい」は裏返しにすれば「素晴らしくない人は人間じゃない」という考えに簡単に変わってしまう。こうなると本当に苦しい。


 これで苦しむ人にはむしろ「人間は大して素晴らしくない。猿の延長線にいるだけだ」とでも言ってくれた方が、安心できる。

「地球や宇宙スケールで言えば、人間なんて大したことではない、ホコリよりも軽くてちっぽけな存在だよ」と言ってくれた方が「ああそうか。だから私もちっぽけでいいんだ」とストンと納得した上で安心できると思う。

 無論「人間は素晴らしい」を全否定するわけでは無い。それを糧に生きている人も大勢いるだろうし、彼ら全員を否定するわけでは無い。ただ、それ「だけ」……「人間は素晴らしい」「だけ」だと絶望する人も出てくるという事は覚えていただければなと思う。


 似たような事例に粉ミルクや液体ミルクの容器には「母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養です」って書いてあるけど、母乳の出が悪いあるいは一切出ない母親からしたら「最良の栄養を与えることが出来なくてごめんなさい」と罪悪感を抱くでしょう。
(ちなみにこれ、国際規約で明記しないと販売できないから書いているだけだそうです)

 それと同じで「人間は素晴らしい」のごり押しは辞めて「人間は思ってるほど大して素晴らしくない」というカウンターウェイトを用意してくれれば、まぁ何とか生きていける人もいると思う。とだけは主張しときます。

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