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2019年7月20日の近況報告 現実と虚構の区別がつかない

「韓国ではレイプより児童ポルノマンガの方が重罪」っていう話が出てきたけど、これって「普通の」人間からすれば極めて理論的で納得のいく話なの。
 どういうことかというと「普通」の人というのはフィクションと現実の区別がつかないから。
 精確に言うと「フィクションをフィクションのまま消化吸収する能力が無い」の。

 オタクやってるとこの辺ピンとこないかもしれないけど、とにかくフィクションをフィクションとして消化吸収する能力が「普通の」人には無くて、フィクションと現実の区別がつかないの。
「TVゲームをやってると暴力的な子供になる」とか言ってゲーセンに行くのを禁止したり、「マンガを読んでるとバカになる」って言ってマンガを焚書した親や先生がその典型的な例だ。

 芸能人のスキャンダルとか海外の「感動の実話」とかいうのは、そういう「フィクションをフィクションとして消化吸収できる能力」が無い人向けの娯楽なの。
 面識の無い人間のスキャンダルとか、海を隔てた国の出来事なんてほぼフィクションと同じだけど、この手の人にはとにかく「実話である」ことが重要だ。
 そうでないと消化不良を起こしてしまう。
 ドラマは「現実の人間」が「現実の場所」で「ウソのお話を演じる」わけだけどこれがそういう人でも消化できるギリギリの限界点だと思う。


 で、この「フィクションをフィクションとして消化吸収できる能力が無い」事と、人間が持つ「常識が通じない相手は共感も理解もできない」が組み合わさるとオタクは宇宙人みたいな理解できない存在になっちゃうわけ。
 だから「レイプは理解できるけどエロ絵は理解できない」から「現実世界でのレイプ」よりも「エロマンガ」の方が重罪。っていう現象が起こるのよ。

 実際日本でも落語のお話を「落語って嘘の話ですよね?」と言って落語家に詰め寄った事例もあるそうなので現実とウソの区別がつかない人というのは確実にいる。

 他にも、以前カナダで大麻が合法化された際には「エロ絵持ってたら逮捕されるのに大麻キメても合法な国www」って揶揄されてたけど、
 これも真面目な話、フィクションを消化吸収できない人にとっては「エロ画像で興奮できる人間よりも大麻キメてラリってる人の方がまだ理解できる」わけなの。

 他にもネットフリックスがタバコ描写の規制に乗り出していますが、これもフィクションのタバコと現実世界のタバコがごっちゃになっている例の一つなの。

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