はじめましての方も、何度か読んでくださった方も、こんにちは。
ペンネーム「月野あかり」は、今回の作品『名乗りの一秒』を書くにあたり、自分の中の“物語を照らす光”をかたちにした名前です。
電話という声だけの世界で働く日々のなかで、人の弱さ、強さ、ふとこぼれる本音や優しさを垣間見ることがあります。それらは月明かりのように静かで、でも確かに、心の奥に届く灯でした。
「月野」はそんな静かな世界の観察者としての自分。
「あかり」は、人の心を温めたり、道しるべになれたらという願い。
編集者の方にも、読者の方にも、一度聞いたら忘れられないような、やわらかい余韻を残せる作家名にしたくて選びました。
どうか、ひとつの小さな“灯”として、この名前があなたの記憶に残りますように。
月野 あかり
