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「透明少女」投稿

5年ほど前に書いたものを引っ張り出してきました。手つかずだった状態にちょっと手を入れただけなのでちょっと読みづらいかもしれません。

内容としては、透明になってしまった少女の告白体という体を取っています。個人的に少女の語りが気に入っています。

子供の語り手は、書いていてとても楽しいです。魔術的思考、とでもいうのでしょうか。突飛なことを言わせやすい。これが大人だったら、ヤバい人になってしまいます。子供だから、微笑ましい、ですむ。

尤も、何も突飛なことを言わせようと思って書いているわけじゃないんです。ただ、文章の構成を突き詰めると、どうしても突飛なことを言わせざるを得なくなってくる。だからこそ、通常なら思いもつかないような発言が飛び出すのです。

ここが大人の語り手との違いで、大人だったらおそらくもっと含蓄のあることを言わせることになるんだと思います。要は、話のまとめ方が違う。

よく「子供はそんなに馬鹿じゃないよ」みたいなことを聞きますが、わたしはかなり馬鹿な子供だったので疑わしく思います。特に、観察力みたいなものは皆無でしたね。何が起こっても無関心に受け流していました。

だから、子供の語り手にあんまり鋭いことを言わせるわけにはいかないんです。それで、話をまとめる方法として突飛なことを言わせることになる。

と、言い訳してきましたが、実のところ、大人であれ子供であれ、聡明なパーソナリティーを書くだけの能力がない、と言えばそれまでです。「作者より頭のいいキャラは書けない」という言説は好きではないのですが、この点においてだけは的を射ていると思います。

なので、まだ子供の語り手の方が書きやすい。含蓄のあることよりも、突飛なことを言わせる方がまだ簡単だし、楽しいんですね。聡明な子供は別の書き手の方に任せます。

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