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おばあさんの予言

つい昨日友達でロシア人のおばあさんの家にお泊まりしました。一日中お話をしてとっても楽しかったです。おばあさんの娘さんも親切にしてくれて嬉しかったです。
 おばあさんについて紹介しましょう。おばあさんはソ連時代のロシアのサハリン(樺太)で生まれ育ちました。確か1980年代あたりでイギリス人の男性と結婚して英国へ嫁ぎます。しかし、10年後に旦那さんが亡くなりました。しばらくおばあさんと娘さんはイギリスで暮らしていましたが、2007年にブルガリアの10歳年下の旦那さんと再婚します。そして13年ほどブルガリアで暮らしていたそうです。イギリスに戻ってきたのは、今年の5月終わり。つい最近です。私はそこで教会に来ていた彼女と出会いました。77歳です。
 おばあさんの娘さんは40代の立派な婦人です。つい去年までイギリスの旦那さんがいましたが、諸事情で離婚したそうです。おばあさんの家とは離れたところに自分の家を持っていて、今度遊びに来てもいいと言っていました。楽しみです。
 お話をする中で、たくさん東欧のことを聞きました。西欧の医者は教科書通りの診断しかしないけど、東は患者の話を聞いて診断するとか、お互いのイギリスの医者の愚痴を言ったり…まあそこから先は色々とセンシティブな政治の話になるので割愛します。とにかく、興味深い話をたくさん聞きました。その中で、私はいつかロシアの医学部に進学し、ロシア語を勉強して医者になりたいと言いました。彼女は後一年はイギリスで英語を勉強して、来年に向けて準備をしてロシアに行きなさいとアドバイスをしてくれました。その中で一つの予言めいた話をしてくれました。あなたは多分ロシア人の男性と結婚すると。私は面白くなってどんな人なのか聞いてみました。彼は医者で、いつも私を助けてくれるそうです。そのおかげで、私の病気が治るんだとか。まるで眠りの森の美女みたいですねと答えたら笑ってくれました。しかし忠告もあります。あなたを支配しようとするつもりの男の人もいると、もし間違った男の人に捕まると、あなたはまた同じように傷つけられて、病気は一生治らなくなると。だから絶対に見た目に惑わされてはいけないと言っていました。それだけでなく、親切なそぶりをしてあなたを騙して近づいてくるかもしれないと言っていました。私はよく、心根が不審な人に触れられるととても恐怖を感じるので、その触れ方さえ騙してくる人がいるとしたら非常に難しい問題になりそうだなと思います。
 小さな願いですが、私の胸が痛い時に、隣へ来て背中をさすってくれる人がいたらどんなに嬉しいだろうな思うことがあります。こんな自分も受け入れているつもりですが、病気が本当に治るのだとしたらこんなに幸せなことはないと思います。今でさえ、教会に出会えて、おばあさんと出会えて幸せなのに、こんなことまで望んでいいのかと思うことがあります。でもおばあちゃんは、何よりも先に勉強だと言ってくれました。もしお医者さんになって旦那さんと出会えたら、いい結婚式場になる教会を教えるからその時まで内緒にしておくと言われました。私はそれまでおばあさんが健康でいてほしいと言って別れました。もし結婚式を挙げるのだとしたら、絶対に私の母を呼ぶつもりです。母はきっと安心して喜んでくれると思います。その時が楽しみです。

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