……完結して少々経ったので、二人の設定をちょっと深掘り。
千羽と安楽女は、強依存の関係にあります。
愛里とアリス、ラネットとトーン、ルシャとセリのような二人。
雑に言ってしまえば、同じ姿を共有した百合カップル。
千羽にとって安楽女は「なりたい強い自分」。
安楽女にとって千羽は「護り抜きたい存在」。
丸一日の戦いを描く物語なので、二人の関係性は露骨に描いていません。
BL作品における「想像の余地」でしょうか。
一から十まで書くのは野暮……という思いがあります。
「どういう関係だったのか……」を、戦姫團視点で想像してほしい二人です。
一方、添付画像。
千羽の太い三つ編みは長崎銘菓「麻花兒(マファール)」、通称「よりより」がモチーフです。
千羽の好物を模したお気に入りのヘアスタイル。
一方の安楽女は、うっとうしい、野暮ったい、切りたい。
けれど千羽が怒るから切らない……という、平等な力関係があります。
こういった視覚で伝えるべき要素を、読者様の「想像の余地」に頼るしかないのは、いつも歯がゆい思いでおります。
安楽女がベッタベタな長崎弁を使っているのは、二人の会話をわかりやすくするため。
創作作品に方言キャラが登場すると「地元民はこんな言葉使わない」という物言いがつきがちなので、安楽女に関しては「文句ある奴は長崎から去れ!」……な気概で喋らせています。
当該作品「とんこつTRINITY REVERSE!! -令和日本戦姫爛華-」
https://kakuyomu.jp/works/16817330650860676446