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【お知らせ】「噤みの錠が言うところ」完結(2度目)

当該作品「噤みの錠が言うところ -解錠師見習いエルーゼの業務日誌-」
https://kakuyomu.jp/works/16817330653466929759

今夜の更新をもって完結しました。
2度目の完結です。
1度目は「賢いヒロイン」中編コンテスト応募時。
第38話で完結しています。
中間選考は通過したものの、最終選考には残れず。

2度目はMFブックス10周年記念小説コンテスト応募時(今回)。
6万字弱だった本作を10万字まで加筆。
追加の第7章は、主役のエルーゼが傍観者っぽい立場の番外編。
第8章は劇場版的な位置づけです。

愛着ある作品で、特に「噤みの錠が言うところ」というタイトルがお気に入りなのですが、随所に甘さ、反省点が残る仕上がりでもあります(だったら応募するな、というのはひとまずなしで)。
機会があれば大幅に改稿したい所存です。

改稿の一案が、舞台設定の日本化。
それも、大正~昭和初期あたりの。
合言葉が主題の作品ですので、言語が日本語でないとなかなかしっくりこないという思いは前々からありましたし、設定も大正浪漫と相性がいいんじゃないか……と思いまして。
ただ、舞台を過去の日本へ変えるとなると、当時の鍵の構造をはじめ、あらゆる要素で「異世界」でのごまかしが利かなくなります。
勉強、取材に抵抗はありませんが、ある程度の時間が必要。

筆者はこういう大胆な改稿には、抵抗が低いほうです。
本作の最終章となった「ロンディール城跡攻防戦」ですが、これは没作品からの流用のストーリー。
「聴音壕の十音(トーン)」という学園モノで、太平洋戦争時の軍施設の遺構、聴音壕の中で人外の聴力を発揮する少女がヒロインの物語でした。
筆者の主力作「とんトリ」の原案の一つでもありますね。
その中の「聴音壕がある私有地の山を、迷惑史跡探訪グループから守る」というエピソードの流用です。

ガンガン書いて、結果に繋がらない作品は没にして、この先書く物語の糧にする。
このへんの割り切りは、筆者の数少ない取り得ですね。
カクヨム様において、すでにいくつかの作品を没扱いにしておりまして、その作品を応援してくださった読者様には申し訳ないなぁと思っておりますが、それらはいずれ別の作品の糧となりますので、ご了承いただければ幸いです。

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