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【参考写真】「とんリバ」シーVS百々目鬼決着

……「とんリバ」百々目鬼編、投稿完了。
自分の中の大仕事を終え、いま余韻に浸っています。

というのも、「大波止の鉄玉」「それを義眼と用いていた巨龍」の話は、ず~~~~っと前から物語にしたいと構想を練っていたのですが、なかなかその機会に恵まれず……。
此度の「とんトリ」シリーズで、ようやく消化となりました。
水面下の話なので詳しくは述べませんが、数度に渡って企画としては浮上し、沈(ちん)していった設定です。
自分勝手に書ける小説だからこそ世に出せた……というのは、いささか燻りもあるのですが、これにて自分の人生のわだかまりに、一つケリをつけることができました。

長崎観音は、巨大な亀を模した堂の上に、巨大な観音像が立っているという、一見色物スポットなのですが……。
この観音像は原爆犠牲者を悼むために建造されたものであり、内部には地球の自転を観測する「フーコーの振り子」が仕組まれています。
この振り子、規模は日本一、世界でも三番目という逸品ですが、設置の理由が「永遠に自転する地球が永遠に平和でありますように」という、とてもすばらしいものです。
堂内には、かの戦艦陸奥の砲材を元に造られた、英霊を祀る鉄兜の墓標もあり、同寺訪問時は背筋が伸びる思いがします。

そんな施設を、こんな私小説に用いていいのか……という思いもありますが、拙作を契機にあれこれ思いをはせていただければと、願う次第です。

この百々目鬼編は、めちゃくちゃ初期に書かれたものです。
どのくらい初期かというと、ラネットたちが替え玉受験の悪巧みをしているころには、シーと百々目鬼が睨み合っていました。
警部補や妖怪博士巡査との会話も、ラネットたちが一次試験へ進む前に下書きが終わっていました。
それくらい執筆意欲が高いエピソードで、シーのギョーザ好き設定も、ここから逆算して書かれたくらいです。

なので「とんトリ」は序盤から、そうした伏線や、愛里(メグリ)の反戦の意思が散りばめられています。
……ただ、「思想」としてはそうした思いを作品に反映したくなく、最低限に留めております。
わたしも無神論者で、人類の争いを見る目は極力フラットに努めています。

当該作品「とんこつTRINITY REVERSE!! -令和日本戦姫爛華-」
https://kakuyomu.jp/works/16817330650860676446

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