皆さんは11月にどんなイメージがありますか?
多分、物憂げだったり物悲しさみたいなものをイメージされる人が多いのかなと思いますし、私もその一人です。
なので、そのイメージと逆の歌詞を書いてみたくなりました。
結果、こんな感じになりました。
英語版と日本語版があり、歌詞は共通ですが、英語版は明るめに、日本語版は大人の雰囲気を意識しています。
良かったら聴いてみてください。
『November』
英語版
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https://suno.com/s/GmC0wMtWbMF2Dh7o日本語版
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https://suno.com/s/dwXviubT3VH74k2M歌詞
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タバコがゆらめく喫茶店
隣の夫婦の声が聞こえる
やけに明るい夫の声は
妻への気遣いに満ちている
妻はそれに静かに応じ
柔らかな微笑みを返している
空の器で妻を待つ夫と
まだ半分の妻との距離感
木枯らしが運ぶ落葉が
曇りガラスをさらりと叩く
二人の間のすきま風は
僕に届くはずもなく
寂しげな秋の歌を
リズム以上に楽しげに口ずさむ
孤独の思い出が
今は僕を解き放つ自由になる
焙煎された豆の香り
年季の入ったテーブルの手触り
一人だから見えてきた
僕なりの十一月
暗闇と静けさの部屋
明かり灯し火を宿す
やけに寒い夜の帳と
写真立ての夏の記憶
白い吐息は短く切れ
キッチンが少し瞬く
変わらない冬を思いながら
湯の中でパスタは踊る
包まれそうになる星空が
カーテンの向こうでふわり揺れる
一人で過ごす秋のよながは
僕にだけ訪れる自由
侘しさを込めた歌を
意味を変えて高らかに歌う
孤独の静かさは
今は僕を盛り立てるオーケストラ
アロマオイルの香り
くたびれたソファーの温もり
一人だから楽しめる
僕なりの十一月
秋色が消えていく街並みを
僕のイメージが色を染める
別れが胸を締め付けるなら
次の出会いまで笑っていよう
憂いに満ちた歌を
大音量にして嬉しげに歌う
孤独の悲しさは
今は僕の未来を照らす灯火になる
紙とインクの香り
追憶の向こうに笑う瞳
一人だから気がついた
僕なりの十一月
木枯らしに身を任せよう
闇宵に心踊らせよう
一人だっていいんだ
それが僕なりの十一月