歌詞を書いて文章を磨きたいと思い、作家仲間にキーワードを２つおねだりしてみたところ
・すれちがい航路
・指先の衝動
といただきました。
……なかなか難問です。
イメージしたのは海戦。
主砲を放ち射線が交差する。その中で
男たちは、帰りを待つ家族のために衝撃に耐え、浸水を食い止め、機関を轟かせる。
そして敵を捉え主砲が火を吹き、艦橋を貫く。砲撃手は、相手にも帰りを待つ家族がいるだろうと心に翳りを纏うも、自分の命を守るために、敵を倒す指先の衝動に身を委ねる。
そんな男の匂いがむんと満ちたハードロックナンバーになるはずでした。
いざ、歌詞を書き込み始めると、私に何かが憑依しました。
おかしい……し
入力される歌詞がイメージと異なる。
男たちの命がけの戦いは？
悲哀は？ 勇気は？
交差したのは、思いだけ。
指先の衝動は命を求めない。
書き上げるまで20分にも満たない。
プロンプトを打ち込み、作曲ガチャを引く。
一発目で生まれた。
これは贖罪なのか……
創作の神は、私に何を憑依させたのだろうか……
それでは聴いてください。
『すれちがい航路』
https://suno.com/s/zhJaoMCkBF4HYP4o いつもいつもいつもいつも
私と君は遠いまま
ほんの少しでも近づきたいのに
君は目の前で曲がってしまうの
ずっとずっとずっとずっと
私と君はすれ違う
いったりきたりする船みたいに
一緒にいることができないの
でもね、ホントにずるいんだ
君と話したくてスマホに触れる
指先の衝動を入力する前に
君からのメッセージが届くの
君からの好きの言葉に
胸がときめかないわけがない
それなのにすれ違いばかり
私の気持ちは置いてきぼり
今度こそ君にそっと近付いて
私だけを見てもらうんだから
やっとやっとやっとやっと
私と君は近付いて
ぎゅっと抱きしめてもらうのに
君は用事ができてしまうの
でもね、ホントにずるいんだ
私がプイとむくれちゃう前に
ごめんねと手を握ってくる
君の指から伝わる恋の衝動
君からのごめんの言葉に
私は許さないわけがない
それでもやっぱりすれ違う
私の気持ちは置いてきぼり
今度こそ君をしっかり捕まえて
私のそばから離さないんだから
もうすれ違いはやめたいんだ
二人で一緒に進みたいんだ
私だって強くないんだから
君だって寂しいんだから、きっと
君からの好きの言葉に
胸がときめかないわけがない
それなのにすれ違いばかり
私の気持ちは置いてきぼり
今度こそ君にそっと近付いて
私だけを見てもらうんだから
君からのごめんの言葉に
私は許さないわけがない
それでもやっぱりすれ違う
私の気持ちは置いてきぼり
今度こそ君をしっかり捕まえて
私のそばから離さないんだから
絶対絶対離さないんだから