約八十年後の菘。百歳にして八尾という異質な力を覚醒させ、武力こそ準特等レベルの水準でありながら独特な気配と妙な神気を纏う。
姫巫女の刺青を施され、常闇様の寵愛を受ける、ある種のシンボルとしての(偶像=アイドル)象徴。
妖力総量には限度があるとはいえ、妖力治癒、それを他者に施す超高等技能を体得している。
しかし天真爛漫な性格は相変わらずで、舌足らずな喋りは改善されているが明るい口調と振る舞いは変わっていない。
神眼をほぼ完成させた状態で運用し、幼少期の「崑」撃滅に貢献した功績も幽世住民の記憶に刻まれている。
ヤオロズを完全に消し去ることができる最強の術式「天焦がす狐の火」を操った。
攻撃術の攻撃能力だけでいえば、柊、蕾花、嶺慈をはるかに超えるが、菘の性格上たとえ呪術師にも生者には使わないため、戦闘員としては数えられていない。
しかし対魍魎戦闘における殲滅率は、百歳段階で蕾花並みに達する。課題は体術だが、そこは桜花、雷疾、万里亜、垂氷(竜胆と氷雨の子)、椛(桜花の妹)の親衛隊が対処している。
ざっくり未来予想菘ちゃん。
本当の意味で最強となった、お色気もふもふ。
ヤオロズを完全消滅させる術式を持つ唯一の妖怪。平安時代の戦いでは柊はヤオロズを滅しきれず、己の大半の力と引き換えに要石に封印して魅雲村に安置していた。
しかし、なおも菘にとっての最強の妖怪は椿姫で揺るがないというのは、彼女にとっての姉の背中の大きさを物語っています。