こんにちは
さて、今書いている小説ですが、没になったやり取りがあります、それがこれです。
少年「ߦߊ߯ߟߊ߫ ߞߙߐ ߓߋ߫ ߣߋ ߦߋ߫ ߡߌ߲ ߞߍ߫ ߏ߬ ߟߊ߫ ߥߊ߬؟」
長老「ߊߥߵ ߦߋ߫ ߜ߭ߊߝߋߥߵ ߟߊߖߍ߫ ߡߌߣߎ߬ ߓߋ߫ ߛߊ߲߬ ߂߀߀߀ ߟߊ߫ ߜ߭ߊߝߋ ߞߊ߬ߟߊ߲ ߛߏ ߟߊ߫ .」
なんのこっちゃと思われますが、これ、和訳するとこんな感じです。
少年「果たして私がやったことに意味はあったのでしょうか?」
長老「書庫で二千年前の書物をあたるのじゃ」
さて、上の「没った言語」なんですが割といい感じですね。
なんかこう異世界っぽさがあります。
実は割と採用したかった感じです。この言語、実は実在する原語でして「ンコ語」といいます。恋人としりとりをしたいのに、恋人が早々に切り上げようとしてきたときに使える「ンジャメナ」以外の必殺技です。そして言葉の響きから勘のいい方は気付いたかもしれませんが、アフリカ系言語です。
詳しくはこちらを。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B3%E3%82%B3%E8%AA%9EなにせGoogle翻訳にもあるので「適当に言語を並べたら実は現地語で卑語表現だった!」みたいなトラブルも回避できそうです、一見すると採用してもよさそうに見えました。ですが、辞めました。理由は以下の通り。
1:語順がアラビア文字(右→左に書く)だった。
実はアラビア語は右から書きます、そしてンコ文字もそれに割と準拠しています、ですのでカーソルを合わせるとここだけカーソルの挙動が逆になります(それをサポートしてる最近のOSってすごいですよね)、これ、Windows環境だと表示できるけど他環境だとどうなん? 表示できるん? ってことでまずいかなってなりました。
2:ちょっと失礼になってしまうかもしれない設定があった
上の少年と長老の会話はちょっと特殊な言語って設定があって、「人間は理解できない、理解しようとしたら発狂する言語」って設定があります。当然ンコ語にはそんな性質ありません。ギニアあたりで話されている普通の言語です。例えば英語圏の人が日本語の会話を異世界語として使って、「聞くと発狂する」って書いたらちょっと失礼に思うかもしれません、そういうことなんです、アフリカのンコ語話者に申し訳ないなと。
というわけで「独自言語の描写って難しいね」という話でした。
では。