【執筆中のつぶやき】
小説を書いていると「今回は説明回だよなぁ」と思うことが、あると思います。
その「説明」。
主人公にとって興味のあるものであれば、読者も、そこそこ知りたいのではないかと思います。
※「ひたすら説明」になると、読者的は読むのがツラくなると思うので、「そこそこ」。
いくら主人公にとって興味があっても、「設定語り」は、やはり読者にはツマラナク……。
しかし。
主人公は、その話には興味がない。
けれど、話の展開上、主人公にも、読者にも知っておいてもらわないと困る!
――という、作者の都合がある場合……。
いかにして、主人公(と読者)の興味を引っ張り続けるか……!
※そもそも、主人公にとって興味のない設定を作るな、と言われればその通りです……。
ズバリ。
「合せ技」で、気を引くというのは、いかがでしょうか?
「本当に説明したい内容」は、実は「主人公にとって興味のあることに【関係がある】」――と。
例えば、「キャラAの過去(これを説明したい)」
主人公は、キャラAに、まったく興味がないけれど、「ヒロインの父が昔Aに世話になっていて、ヒロインは父親のためにAの過去を知りたい」
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【主人公は、愛しのヒロインの役に立ちたい】ので、「Aの過去を一言一句漏らさずに聞く気になる」
――とか?
【更新予定】
「私は鷹刀の者として、伝えておきたいのです。
何故、我が一族が、〈贄〉として王族に求められてきたのかを」
〈蝿〉の口から語られる、過去の歴史。
そして、それは、現在の〈冥王〉へと繋がっていく。
ルイフォンの母キリファが、破壊を願った『もの』へと――。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第二部 比翼連理 第九章 潮騒の鎮魂歌を
4.神話に秘められし真実-3
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16817139555932616518 (公開時間になりましたら、アクセスできます)
明日、金曜日 20:20 公開です。
※第二部 第九章は、
2022年5月13日 ~ 2022年9月2日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。
【制作ノート】
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)
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「有機コンピュータ」
〈冥王《プルート》〉の正体は、鷹刀人間の血肉を動力源とする『有機コンピュータ』だった。
――と、言われても、まだ『〈冥王《プルート》〉』と呼ばれるモノの実物が出てきてもいないので、「はぁ?」という感じだと思います……。
そして、また、血族が〈贄〉となっていたのも昔の話なので、ルイフォンとしては「ふーん」としか。
というわけで、このエピソードは、「ルイフォンの母キリファは、自分の脳を使って有機コンピュータを作ったために死んだ」ということが、話の中心でしょうか……?
人間の脳をコンピュータと見立てる――という発想は、リアルでも、フィクションでも、多くあると思います。なので、それほど独創性のある設定ではないかと思います。
そんなに奇をてらっても仕方ないので、ここはこれでいいんじゃないかと……。
……実は。
第一部 第八章 8.雨音の子守唄 というエピソードの中で、イーレオとシャオリエが、ずばり、『有機コンピュータ』と口にしていました。
イーレオ 「そういえば、〈ベロ〉が喋ったことは言いましたよね」
シャオリエ「〈ベロ〉? ……キリファが作った有機コンピュータとでもいう、あれのことよね?」
イーレオ 「ええ。……〈ベロ〉の声と口調は、昔のあなたにそっくりでした。キリファは、昔のあなたを知らないのにな。……正直、動揺しましたよ。俺も、まだまだ未熟です」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054887962144ふたりとも〈悪魔〉であった(正確には、シャオリエは、〈悪魔〉であった『パイシュエ』の〈影〉。けれど、記憶を受け継いでいるため〈悪魔〉といえる)ため、〈冥王《プルート》〉を知っています。
だから、キリファは「〈ベロ〉は、〈冥王《プルート》〉と同じ、有機コンピュータである」と、彼らにはちゃんと教えていたのだと思われます。
(自分が〈スー〉になる予定であることは言ってない)
今回のエピソードで、「新しく明らかになった事実!」のように書かれていましたが、実は、100万字近くも前に、とっくに明らかになっていたのでした……。
(でも、誰も覚えていないと思います)
今回で、『デヴァイン・シンフォニア』の「世界設定による謎」は、すべて明かされたと思います。
まだ何か残っていそうですが、「設定」(=理屈で説明できないもの)は、これで終わりのはず……。
第九章もいよいよクライマックス。(でも、あと5話あります)
第十章は、第二部のまとめのような章になります。
そして、第三部では、すべての事柄に決着をつけていきます。
【次回予告】
セレイエの息子、〈神の御子〉のライシェン。
そして、〈蝿〉が作った、クローンの『ライシェン』。
彼らについて、〈蝿〉が語り、
セレイエの記憶を持つメイシアが打ち明ける。
話を終え、〈蝿〉の体から、ふっと力が抜けた。
「私は……そろそろ……のようです」
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第二部 比翼連理 第九章 潮騒の鎮魂歌を
4.神話に秘められし真実-4
よろしくお願いいたします。