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「和解シーン」、読者に納得してもらえるか?

【執筆中のつぶやき】

主人公と、敵対した仲間との「和解シーン」。

主人公が和解を望んでいるのなら、おそらく読者も、和解を望んでいると思います。
それどころか、「どう考えたって、和解するに決まっている」と信じているかもしれません。

こんなとき、作者は、(もう一回、どんでん返しを用意しているなら別ですが)、ここは読者の希望に逆らうよりも、うまく和解できる展開にするほうが良いのではないかと思います。

やはり、物語は「夢」を見せるような部分があると思うので、うまくいくほうが素直ではないかと。


しかし、です。
和解の成功が、暗黙のうちに約束されている(?)のであれば、なおのこと、和解成立するまでのやり取りは「リアル」でなければいけないと思うのです。

そうでないと、読者は、「茶番」「作者の都合」と感じて、一気に白けてしまう……。


では、「リアル」とは?

うーん……。
心の葛藤を、しっかりと書き込んで、人間らしいズルさや、汚さや、嫉妬なんかを書き込むことかなぁ……?



【更新予定】

 愛しい人の声に抱かれ、リュイセンは意識を失った。

 再び、目を開けたとき。
 そこは、メイシアのいる展望塔だった。

〈蝿〉との決着は、今夜中につける。
 だが、その前に、鷹刀に――ルイフォンとメイシアに、義を尽くす。

 リュイセンの脳裏に、自分の為すべきことが、理屈ではなく、直感で浮かび上がった。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第八章 夢幻の根幹から

 最終話
  9.猛き狼の啼哭-3
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16816927862419506823
               (公開時間になりましたら、アクセスできます)


 明日、金曜日 20:20 公開です。

 いよいよ、第二部 第八章 最終話です。




【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












「ついに! リュイセンと手を取り合った!」

長かった……。実に、長かったです。

第六章のラストで、リュイセンがメイシアをさらってから、まるまる第七章と第八章の間、リュイセンが敵で、しんどかったです。
……あまり「敵」という感じではありませんでしたが。

ミンウェイが『母親』のクローンであったとか、ルイフォンの母キリファが〈スー〉になっていたとか、いろいろと隠されていた設定が明らかになった第八章でした。
(トンデモ展開のような気もしましたが、「ああ……、なるほど?」と納得していただけたようで、ホッとしております)


物語は、
●『デヴァイン・シンフォニア計画《プログラム》』=セレイエによる、息子ライシェンの復活
●〈蝿《ムスカ》〉との決着

――の、2点が、同時進行しています。(ややこしくてすみません)

この2点は無関係というわけでもなく、〈蝿《ムスカ》〉とのあれこれが進んでいくと、自然と『デヴァイン・シンフォニア計画《プログラム》』の詳細も明らかになっていく――という、展開を目指しております(が、うまくいっているとは思わない)。


今回のラストの「握手ではなく、『掌』と『拳』を打ち合わせ、共に行こうと、相手を迎える」という仕草。
たぶん、覚えている方は少ないと思うのですが、今までにルイフォンとリュイセンは2回やっております。

1回目 幕間 青空の絆 のラスト
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054884322415
母親を失い、シャオリエのところに世話になっていたルイフォンを、リュイセンが「屋敷に来い」と迎えに来た。

2回目 第一部 第八章 9.蒼天への転調-3 のラスト
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054888203362
メイシアの父親を殺してしまい、ルイフォンは一族を抜けると行って出奔。
しかし、翌日には、彼を追いかけていったメイシアを伴い、あっさり戻ってくる(笑)。
半ばキレかけたリュイセンは、ルイフォンに決闘(?)を挑み、紆余曲折の末、和解。
リュイセンが、ルイフォンを迎えた形だった。

前の2回は、リュイセンが迎える側でしたが、今回はルイフォンが迎える側でした。
というよりも、前の2回のときにルイフォンは嬉しく思ったため、今回、それを真似た、というべきでしょうか。

リュイセンが戻ってくるときは、絶対に、この仕草をさせようと、ずっと考えていた、こだわりの描写でした。
(画面越しなので、実際には、掌と拳を打ち合わせてはいないのですが)


来週から、お休みなしで、第二部 第九章 に進みます。
(幕間はありません。第八章のラストで盛り上がってきたところなので、そのまま第九章に行きます)
「前の章のあらすじ」は、5/10火曜日に投稿予定です。

ついに、〈蝿《ムスカ》〉との決着の章(?)です。
この章で、第二部は、ほぼ終わりです。
最終章である第十章は、「決着(?)のその後」といった感じの、短めの章となります。


この物語にお付き合いくださり、本当にありがとうございます。

2件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)
    あらためてになりますが、本当にようやくここまで……っ! ですね!(≧▽≦)

    今の心配はリュイセンが無茶をしないかです(笑)

    第九章の章タイトルにあった次回予告のイラストも素敵ですね~(*´▽`*)
  • 綾束さん
    こんばんはー!
    コメントありがとうございます!

    本当に、ついに、ここまで来ちゃいましたよ!
    実は、自分でも、まだ信じられなかったりします。
    書き溜めてからの投稿なので、もうずっと前に書き上げていたはずなんですけどね。

    リュイセンへのお言葉、ありがとうございます。
    無茶は……しますよねぇ、どうしても。
    本当なら、絶対安静の怪我なのに、これから最終決戦へと向かうわけなので。
    やるべきことをやりぬく男、リュイセン。どうか、見守っていてください。

    イラスト、素敵ですよね!
    フリー素材を使わせていただいているのですが、本当に、フリー(無料)で使ってしまっていいの!? と思います!
    イラストで、めちゃくちゃ、テンション上がっています!
    第九章の最初のエピソードに使わせていただくイラストも素敵ですよー!(イラストの予告!)
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