• に登録
  • 現代ドラマ
  • 現代ファンタジー

「ウィットに富んだ地の文」が好きなのです

【執筆中のつぶやき】

いきなりですが、好きなものを語ります。

「ウィットに富んだ地の文」が好きです。

せっかくカクヨムにいるのだから、カクヨム内で「ウィットに富んだ地の文(しかも、内容が私好み)」の作品を探そうとしているのですが、検索の方法が分からない……!(笑)

(自主企画で募集する、という方法もありますが、「忙しーい!」と言っている現状で、たくさん読むのは不可能なので、それはナシです。しかも、私は読むのが異様に遅いのです。
 私としては、私の好みにどストライクの1作が見つかればいいな、なのです)

ウィットに富んだ地の文、といいますか、そもそも、地の文に凝っている作品は、Web小説だと、あまり主流ではない気がします。
サクッと読めるものが好まれるからでしょうか。

そのせいか、逆に「こだわりの地の文の作品募集」なんていう自主企画も多い気がします。
「丁寧な情景描写」「丁寧な心理描写」の作品募集、というのが多いでしょうか。

そういうの、好きです。
でも、私が今、探しているのは、「ウィットに富んだ地の文」。

そんなわけで、自分の好きなものを布教してみます。
信者が増えれば、そういう作品が増えて、見つけやすくなるはず(?)

こういうのが好きなんです。
(著作権の問題で、注意を受けたら消します。
 かなり前に読んだものの中で印象に残っているものを挙げるので、表現はだいたい同じだと思いますが、細かいところはうろおぼえです)

①(中年の「王子様」を目の前にした、一人称主人公による地の文)
「王子様」と言われたら、十人中九人までが、「白馬の」と思いつき、そのあまりの陳腐さに、八人は別の表現を考え直すだろう。

②(同じ組織内で、邪魔し合うということを揶揄して)
 右手が左手の邪魔をするようなものだ。

③村で一番大きな店にない品物は、世の中に存在しないのと同じことだ。

①~③の出典が分かった方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか……?
①『スレイヤーズ!』神坂一 ②『妖世紀水滸伝』吉岡平 ③『龍と魔法使い』榎木洋子(すべて敬称略)です。

お、なかなか言ってくれるじゃん? そう思わせてくれる文章が好きなのです。そして、いつまでも忘れられないようなもの。
かなり昔に読んだのに、その一文をずっと覚えていられるなんて、凄いことじゃないですか。
(上記作品には、絶版の本もあり……。絶版になったって、記憶の中には残り続けるんだ!)

別に、硬い文章を読みたいわけではないのです。
(↑ここ、注意! 自作は一見アレだけど、実はかなり俗っぽいのです)
『スレイヤーズ!』なんて、ラノベの代表、原点と言われたりもする作品です。


文章だけでなく、内容も好みでなければ、真にどストライクにならないので、検索は困難……というか、ほぼ不可能。
そんなわけで、幼児用プラスチックシャベル並みのスコップ力で、ちまちまと気まぐれに掘っています。



【更新予定】

 父上の会社が、「女王陛下の婚礼衣装」を請け負う!?

 凄い、凄い、凄い! 信じられない! 夢みたい!
 女王陛下の衣装、しかも婚礼衣装なんていったら、我が国で最高の衣装でしょ!

 え……。
 でも、なんで、父上は……?


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理

 幕間
  三眠蚕の貴公子-2


 ――明日、金曜日 21:01 更新

 よろしくお願いいたします。

※来週11月8日 幕間投稿終了まで、毎週金曜日 21:01 定期更新です。
 そのあとは、リアル多忙&カクヨムコン不参加のため、いろいろ落ち着いたあと、来年2~3月に連載再開します。(執筆済みのため、それは保証します)


 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












【制作ノート】
「本編で結果が分かっている商談をどうやって盛り上げるか」

今回は、これ↑につきました。

本編でレイウェンとハオリュウが手を組んでいるので、話がまとまるのは分かっているのです。
それを、いかに盛り上げるか……。

そして、「ハオリュウって、本当に十二歳?」と疑問の声が上がりそうな、やり取りになりました。

語り手のクーティエは、あくまでも「語り手」であり、「主役」ではなかったのでした。
格闘漫画の解説キャラみたい……。

第一章『7.幾重もの祝福-2』で、レイウェンは「(ハオリュウの依頼を)喜んで引き受けましたよ」と、すんなり引き受けたように言っていますが、実は、違ったのでした。
(祝福ムードのあの場でゴチャゴチャ言っても野暮なので、ひとことですませたのでした)


このエピソードで初めて、未成年であるハオリュウの後見人が「大叔父」であることが、こっそり明かされています。(全然、重要な情報ではありません)
彼は、幕間『雫の花束』で、メイシアを殴った人です。

『雫の花束』からすると、嫌な人物であることが分かるので、「どうして、こんな奴が後見人に?」と、言われそうですが、「親族を黙らせるため」にハオリュウがあえて彼を選んだ、という設定があります。
とりあえず、この人を「それっぽい役職につけてご機嫌を取っている」とう状態です。
どこかで入れたいと思ったまま、使えずにいるハオリュウの台詞がこれです。

「大叔父を後見人にしておけば、誰も文句はないでしょう?」
「どうせ彼も、あと数年で体の自由が効かなくなるようなお歳です。でも、そのときに潔く後見人の座を退くような人間ではありません。そうなったら、僕が好きなようにさせてもらいますよ」

(とはいえ、現状でも、ハオリュウは結構、好き勝手やっている気がする)

『雫の花束』
→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054883807822


レイウェン。温和だというイメージが強いようですが、そういうわけでもありません。
状況によって、態度が変わる。誰しもそうですけどね。
(これで、彼が嫌われなければよいのですが)



【次回予告】

 ハオリュウと祖母上が交わしていた約束。
 それは、とっても、素敵なこと!

 無事に話がまとまり、めでたし、めでたし。
 ――けど、そのあと……。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理

 幕間 最終話
  三眠蚕の貴公子-3

5件のコメント

  • ウィットに富んだ文章ですとな。確かにあまり見かけませんよね。人生観の深みがないと、味のある文章は書けないからじゃないかなあ、なんて。若い方には難しいですよね。
    自主企画が始まった当初は、そういった作品が集まる企画が多かった印象がありますが。そこに集まってた方々もあまり出て来なくなっちゃいましたし、寂しいですね。

    というわけで、私が勝手に決めたカクヨム三大ウィット作者さんを特別に紹介しちゃいます。

    ・甲乙 丙さん https://kakuyomu.jp/users/kouotuhei

    ・目さん https://kakuyomu.jp/users/-me

    ・水円 岳さん https://kakuyomu.jp/users/mizomer

    みなさん、掌編もたくさん書いてらっしゃるので、覗いてみてください~。やっぱり味を出すのが上手な方は、掌編が抜群だと思うのですよね。
    ではでは。
  • 奈月さん
    コメントありがとうございます。
    さっそく、お三方の作品のところに行ってまいりました!

    どなたも多作なので、なんとなく気になったものをパラパラと……。
    ああぁあぁ……。なるほど、と「思う」、というよりも、「感じ」ました。
    なんとなく、でページを開いたので、「ウィット」ではなかったのですが、でも、なんか「分かる」! のです。
    文章が「厚い」? ああ、この方々は「言葉」がお好きなんだなぁ、と。
    作品の内容も、勿論「なるほど」なのですが、それだけではなくて、文章がどっしりしていて。
    うーん、なんて言えばいいのでしょうか、言葉のストックが多い?
    皆様、それぞれ作風も違うのですが、共通する何かを、確かに感じました。

    良いものを読ませていただきました。(まだ、本当に、ちょこっとチラリなのですが)
    どうもありがとうございました!
  • こんばんは~(*´▽`*)
    ウィットに富んだ文章……。難しいですよね(´-ω-`)

    『スレイヤーズ!』の例だけ、わかりました!(≧▽≦)
    たまたま最近、他の方のエッセイで、同じネタを見かけたもので……。

    幕間、クーティエちゃんの可愛さとハオリュウの魅力がとどまるところを知りませんね!(≧▽≦)
    ハオリュウ、まだ12歳なのですね……!Σ( ゚Д゚)

    このまま成長していったら、どんな大人になるのでしょう……。
    楽しみと同時に、空恐ろしい気もします(*ノωノ)

    ほんっとに個人的な感想で、外れていたら恥ずかしいことこの上ないのですが、ハオリュウの未来のお相手って、もしや……? と今回の幕間を読んで思ってしまいました( *´艸`)
  • 綾束さん
    こんばんはー!

    えー!? 私以外にも、『スレイヤーズ!』のあれをネタにされた方がいらっしゃる!?
    驚くと同時に、あの一文が、如何に名文(迷文?)であるかを、再認識しました!
    嬉しいなぁ。未だに、あの一文を覚えていて、ネタにする方がいらっしゃるとは……!
    『スレイヤーズ!』は、新装版が出ているので、まだ買うことができますし、完結したかと思ったら16年(だったかな?)ぶりに新刊→再開、となったらしいので、まだ読むことができるのですけどね。
    (他は、たぶん、絶版……(涙))


    幕間は、クーティエとハオリュウに、思う存分、好きにやってもらいました。
    そしたら、SFも、ファンタジーもなくなりました!
    (かろうじて、アクションはあった……かな? クーティエが塀から落ちただけだけど)

    ハオリュウ、まだ12歳のはずです。とても、そう思えない……(汗)
    イーレオが畏れるほどの相手、なんですよねぇ。

    そして、そして。
    ハオリュウのお相手。少なくとも、クーティエのほうは、好感度急上昇中です。
    一方、ハオリュウは……?
    ――というところで、誤魔化します!
  • 春さん
    コメントありがとうございます。

    『涼宮ハルヒ』ですか!
    詳しくは知らないのですが、1作目を人に借りて読みました。
    そのころ既に大ブームになっていたのですが、「噂(というか、先入観)とは違って、かなり硬いSFでは!?」と思いました。
    軽いテンポであるのに、しっかり裏が取れている(伏線というべき?)。
    この作者、絶対、頭いい! と思いました。
    センスの塊、と春さんがおっしゃるのも分かります。
    春さんが影響受けたというのも納得です。
    春さんの「ここで、あのときの、あの設定が活きてくるわけ!?(萌える!)」という見事な構成に通じるものがあります。
    なるほど、です!


    レイウェンとハオリュウの商談、盛り上がりましたか。
    ありがとうございます!
    ハオリュウの戦いは、こうですよね。私もそう思って頑張りました。
    (以前つけていたキャッチフレーズにあった「SFアクション・ファンタジー」のうち、何ひとつ入っていないところが、ちょっと気になるんですが!)

    レイウェンの温和で優しいイメージからすると、イーレオの紹介状を持ったハオリュウなら、問答無用で歓迎してくれそうな感じかな、と思ったんですよね。
    「古いしがらみの妨害にあっても、私なら大丈夫ですから!」とか言って。
    ところが「お引取りください」なので、ちょっと残念展開かなと、心配だったのです。
    レイウェンを嫌わないでくださり、ありがとうございます!
    ホッとしました。
    カッコいいとのお言葉も、嬉しいです!
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する