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理系的構成と、文系的構成

【執筆中のつぶやき】

 他サイトでの物書き友達さん(ずっと年上の大先輩なので、「友達」と言うのは、ちょっと失礼かもしれない)に、よく言われるのが、コレです。

「理系ですねぇ」

 理系と言うと、キレ者でなくてはならないような気がするので、言われると「えぇっ!?」と思ってしまいます。

(そんなんじゃ、ないよぅっ)

 けど、私が理工学部出身ということだけは、まぁ……、事実です。

 彼もそれを知っているので、そう言うのかなぁ、と思っていたのですが、それが、どうも違うらしいことが判明しました。

 小説の「構成」が、理系的なんだそうです。
(ちなみに、大先輩の彼も理系です)

 理系の人が書く小説は、順序よく「A→B→C→D→E→F」と来てから、「G」となるのだそうです。
 ひとつずつ、丁寧に全部説明しないと気がすまないらしいです。

 一方、文系の人は、途中の「B」や「D」がなくても、問題なく「G」に行くそうです。
(「A,C,E→F」と来てから、「G」みたいな感じ?)

 文系の作者なら、何の疑問もなく「B」や「D」を書かずに「G」を書きますし、文系の読者なら補って読むことができるので、違和感を覚えないそうです。

 どちらがいい、というわけではなくて、「そういうもの」なのだそうです。

 これを聞いたとき、「なるほど!」と思いました。
 凄く納得したのです。

 たとえば――。
 大人気、大絶賛されている、ある映画を、私が見ると……。

「……え。なんか、こう、えーと。それでいいの?」
「あぁ、別に、悪いと思っているわけじゃないんだよ? けど、物足りないと言うか、抜けていると言うか……」

 ――という感想になるのです。
 世間では、大絶賛なのに……。

(理系の人と一緒に見て、その人も私と同じ感想をいだきました。
 そのとき、やっぱり理系ってこうなのかぁ、と思ったのでした)
 
 ……なんか、損しているな……。もったいない。


 ともかく。
 どちらがいい、というものでは、ありません。
 ただ、できれば、両方のセンスがあったらいいな、と思います。

 ――小説って、本当に「自分」が出まくりますね……。


 さて――。
 今回のエピソード。
 ひょっとしたら、地の文がひとつあれば、それで済んだかもしれないなぁ……と思います。
 でも、これはこれで、お気に入りのエピソードだったりします。



【更新予定】

 リュイセンの兄、レイウェンの家に到着したメイシア。

「この家の人間は、鷹刀とは縁を切った者たちです」
 チャオラウは、彼女だけを送り出し、自分は屋敷に戻ると言う――。

 そして、メイシアを出迎えたのは……。
  

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第一章 遥か過ぎし日の

  4.よもぎ狂騒曲-3

 ――明日、金曜日 21:01 更新

 よろしくお願いいたします。

※第二部 第一章 投稿終了まで、毎週金曜日 21:01 定期更新です。


 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












【制作ノート】
「気がつけば、何も進んでいない」

 今回、実は、ほとんど話が進んでいないのです!
 なのに、新たなる事実(全然、重要じゃないやつ)が、明かされるのです!

 ……私は、書き溜めてからまとめて投稿するので、これを書いたのは1年くらい前なんですよね。
 書いていた当時は、チャオラウの意外な一面や、ムードメーカー(?)クーティエの元気なおしゃべり、和やかに穏やかに惚気けているだけの変人レイウェン登場……など、内容盛りだくさんだと思ったのです。

 そして、投稿前に改めて読み直したら……、
「あれ? 全然、進んでないじゃん?」
 と、思ったのでした。

 前回の引きからすると、メイシアは、「怖い親戚(?)」と対決するはず……だったのでは? ――と。

(緊迫したシーンの多い本作なので、たまにはこういうのもいいかぁ…………)

 ともかく、護衛として常にイーレオの傍に控えているはずのチャオラウが、メイシアの運転手にさせられたのは、「たまには娘に会ってこい!」というイーレオの心遣いから、でした。
 そしてシャンリーは、チャオラウの姪なので、男装の「麗人」ではなく、普通の顔(よりは、ちょっと……なイメージ)で設定していたのでした。
(「麗人」になってしまった経緯は、以前、書いた通り。きっと彼女は母親似なのでしょう。チャオラウは父方の叔父です)

 クーティエのアクション(?)には、こだわりました。元気な女の子です。


 制作ノートバックナンバー(『小説家になろう』にて検索除外投稿)
第一部→ https://ncode.syosetu.com/n6257du/
第二部→ https://ncode.syosetu.com/n3327fn/



【次回予告】

 メイシアは、何故この家に招かれたのか。
 すべては、イーレオに仕組まれたことなのか。

 疑問を抱くリュイセンに、義姉シャンリーが思わぬことを告げた……。
  

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第一章 遥か過ぎし日の

  5.薄雲を透かした紗のような-1

3件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)

    私は根っからの文系ですので、きっと「A,C,F……Z!?」みたいな小説を書いているんでしょうね……(笑)

    でも、小説って自分が出ると言いますか、自分の引き出しにあるものしか出せないなぁ、と最近よく思います(>﹏<)

    和泉様みたいに、小説を書くたびに「新しい要素」に挑戦して、ちょっとずつ引き出しを増やしていきたいですね……(*´▽`*)


    >「気がつけば、何も進んでいない」

    わかるっ、わかりますっ!!(*ノωノ)
    そんなシーンになっちゃうこと、ありますよね!( ゚Д゚)ノ

    でも、キャラクターを深めていくためには、ストーリーに関係のないやりとりのシーンこそ、キャラの素が出ていくんじゃないのかな~と思ったりもします(*´▽`*)
    ……だから、私が書く話は長くなるばかりなのですが……(*ノωノ)

    月ノ瀬様がお気に入りとおっしゃるだけあって、今週も楽しく読ませていただきました~(*´▽`*)
    クーティエちゃんが、ほんと可愛くて癒しです( *´艸`)
  • 綾束さん
     こんばんは!
     コメントありがとうございます。

     ぽんっと、「z」に行けるのは、驚きの面白さだと思います!
     それ、いいなぁ……。

     どちらがいい、悪いってことはないんですけど、頭が固いってのは損だよなぁ、と思ったわけなのです。理系的な頭って、融通がきかないっぽいのです。
     何でも楽しめるほうが、絶対、いいなぁ。
     何でも食べられる、好き嫌いない人のほうが、絶対に得だと思うのです。


     小説は自分の引き出しのものしか出せない、って、分かります!
     知らないものは、絶対に書けません。
     知識がないと駄目ですよねぇ。

    (でも、歳をとった分だけ、昔よりも書けるものが増えた気はする。
     若さと引き換えなんだけれど……(涙))

     和泉さんの挑戦は凄いですよね。
     守りに入らない強さ! そして、柔軟な発想力!
    (今日、また、やられた感を味わってきました。
    【歌うな】とは……)


     そして、「進まない」件。
     長くなるけれど、深くなるのはいいですよね! ね!
    (↑同意を得られて、勢いに乗っている)

     今回のエピソード、あれで良かったでしょうか!(やった!)
     クーティエへのお言葉、ありがとうございます。
     私も彼女を書くのが楽しいです!
  • 春さん
     コメントありがとうございます。

     理系文系。何を学んできたか、もあるけれど、発想の方向の問題なのかなぁ、という感じもします。

     私も、それなりに、「あっちこっち」、「主役を書いて。でも、脇役も書いて。数ヶ月、主役を放置して」、「いきなり、回想シーンで。時系列ぐちゃぐちゃで」、と結構やっているのになぁ、と思っていたんですよね。

     でも、「結局、ぜんぶ、きっちり書かないと気がすまない!」ってあたりも、理系らしいです。

    「抜かす」といいますか、「それは読者に委ねるのだよ」が、できないらしいです……。

     あと、春さんのおっしゃるとおりの、「今知りたいのに、もどかしいっ!」に耐えられないらしいのです。
     早く結論を知りたいんですね。せっかちなのです。
    (理系の文章は、「初めに結論を書け。そして、その理由を論じていけ」って感じだから?)

     いえ、それが悪いわけじゃないのです。
     そういう、性格なんだなぁ、って。
     で、そういう性格なんだ、ってことは分かっていたほうが、たぶん、よいのだろうな、と。

     作者的として、どちらの方向で書くのも良いし、読者的として、どちらのタイプの作品にも面白い作品がたくさんあるので、どちらも楽しめるほうがいい。
     どっちもいける、になれるといいなぁ、なのです。
    (人気の映画を手放しで楽しめなかった辺りに、地味にショックを受けているのですねぇ……。なんで、こんなに偏屈なんだろう)


     チャオラウの意外な一面、よかったですか。
     ありがとうございます。
     余計なエピソードではあるんですよね。10万字で仕上げる公募なら、絶対、要らないエピソードです。
     でも、レイウェンの一家を、私が好きなんですよね。自然に性格が決まって、すとんと落ちてきた感じなのです。
     立ち位置から、主役級の活躍まではいきませんが、彼らが居るからこその現在のルイフォンやリュイセンがある。そんな感じの、影の立役者です。
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