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聞き手キャラよ、お願いだから、話を脱線させないでおくれ……

【執筆中のつぶやき】

 物語の途中で、あるキャラクターが「秘密を語る」ことがありますよね。
 今まで、謎にされていたことが、ついに明かされるシーンです。

 独白なら、どんどん語ってくれればいいかな、と思います。
 けれど、「誰かに語る」という形で、物語を進めていく場合、聞き手キャラがいるんですよね。

 そうすると、聞き手キャラは、「何かを感じる」わけです。
 キャラクターとはいえ、人間ですから。

「えー!?」という素直な驚きなら、合いの手みたいに、叫んでくれればいい。

 でも、聞き手キャラが、もっと複雑な気分になったとき。
 怒ったり、泣いたり、落ち込んだりしたら……。
 ↓
 話は中断!
 脱線する!

 そんなふうに、聞き手キャラがいるせいで、なかなか話が進まない、ってこと、ありませんか?


 ひとり語りする、という展開なら、スムーズだったのかなぁ……。
 けど、それって、ただの「事実の伝達」で、物語としては面白くない気がする……。


 考えてみれば、小説は作者のひとり語りではありますが、目の前にはいない読者への「語り」なんですね。
 脱線(=興味がそれて、読むのをやめてしまう)されないように、上手に語らないとなぁ……。



【更新予定】

「親父、正直に答えてほしい。――母さんは〈天使〉だったんだろう?」

 生前、母は自分のことを、多くは語らなかった。
 だからこれは、断片的な母の言葉を重ね合わせ、ルイフォンが導き出した答え。

 彼がそう考えた理由とは……。

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第一章 遥か過ぎし日の

  2.猫の系譜-1

 ――明日、金曜日 21:01 更新 !

 よろしくお願いいたします。

※第二部 第一章 投稿終了まで、毎週金曜日 21:01 定期更新です。



ーーー
6月21日追記

 全然、重要なことではありませんが、以前、「第二章の幕間を4編書いた!」と言っておりましたが、その後、ネタが沸いてきたので、また1編幕間を増やしました。
 そうすると、幕間が5編に……。

 さすがに、本編に対する幕間(←オマケのはず!)の割合が高くなったのと、もともと第二章はかなり長い章だったので、章を分割することにしました。


変更前
第二章 24話 + 幕間 4話

変更後
第二章 13話 + 幕間 1話
第三章 11話 + 幕間 4話


 投稿していない部分のことをゴチャゴチャ言っても、なんのことかサッパリ、だと思いますが、いちおう、メモです。
ーーー





 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












【制作ノート】
「ルイフォンの母、キリファの素性」

#脱線というのは、ルイフォンが話始めるあたりのメイシアの反応です。
 無反応というわけにもいかず、かといって、メイシアが喋り続けると、話が進まず……。


 第二部が始まって、早々に、そして唐突に、今まで謎に包まれていたルイフォンの母キリファの素性が語られました。

 これって、「ついに」明かされたんでしょうか。
「やっと」明かされたんでしょうか。

 作者としては、「やっと」でした……。
 これで、いろいろ、楽に話を進められる……。
 
 この構成、なんだかなぁ、と思いましたが、仕方ありません。
 キリファの素性は、この物語にとって、重要な要素のひとつですが、「メイシアの家族を助ける」という第一部の目的からすると、必要のない事実なので、明かすのを先延ばしにしたのでした。

 基本的に、この物語に関しては、「推測することが不可能な新事実を、いきなり突きつける」ことをしない方針です。いろいろ細かすぎるので、予告なしに出すと理解してもらえない気がするからです。
(だから、同じようなことが繰り返し出てきて、それが「しつこい」とも言われています)

 実は、キリファが娼婦であったらしいことは、第一部第三章と第四章の間にある幕間『〈悪魔〉の棲み家』で、触れていました。
 キリファについて「〈七つの大罪〉に身請けされるまで文盲だった彼女は」という一文があるのです。
『身請け』という言葉から、もと娼婦で、〈七つの大罪〉に引き取られて、そこで暮らしていたことが伝わるといいなぁ、と。(気づいてくださった方、いらっしゃったでしょうか)

『〈悪魔〉の棲み家』
→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054882634322

 これで、いろいろ繋がったでしょうか?
(まだまだ?)

 制作ノートバックナンバー(『小説家になろう』にて検索除外投稿)
第一部→ https://ncode.syosetu.com/n6257du/
第二部→ https://ncode.syosetu.com/n3327fn/



【次回予告】

「黙っていて悪かった――と言うべきか?」

 イーレオは語る。
〈七つの大罪〉の作り出す、儚き〈天使〉とは。

 そして、キリファに寄せられた想いの一端が……。
 

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第一章 遥か過ぎし日の

  2.猫の系譜-3

 次回で、「猫の系譜」編、ラストです。



3件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)

    秘密を明かす時の、聞き手キャラ……。
    その反応を「脱線」とは思わないので、新鮮だな、と感じました(*´▽`*)

    「秘密」を打ち明けるということは、その相手は語り手にとって、大事な相手であるわけで。聞き手の反応まで込みで「秘密の打ち明け」かなぁと……。

    むしろ、作者として書きたいのは秘密自身じゃなくて、秘密を明かしたことで変わる二人の関係が主と言いますか!( ・`д・´)⁺

    なのでルイフォンの話に寄り添うメイシアちゃんが可愛くてかわいくて……(*ノωノ)
    ルイフォンと同じ気持ちになっておりました( *´艸`)
  • 綾束さん
     こんばんは!

     えっ!!! そ、そうなんですか!
     私、てっきり、「これからルイフォンが、母の過去を語るぞ!」ってときに、メイシアが「悔しい……(分かりにくいけど、実は妬いている)」なんて、言っていると――

     そ れ よ り ! 早く、母の過去話を!!

     ――と、読者に思われるのだと、思っておりました!

     いいんですか!?
     認識を改めなきゃ!
     ありがとうございます!
  • 春さん
     コメントありがとうございます。

     聞いているキャラの反応、大事ですか。
     そう言っていただけると、ほっとします。

     何しろ、「これから、重大な秘密が!」みたいなところで、横道っぽくなってしまったので、凄く気になったのでした。

     そうかぁ……。
    「重大な秘密」も書いているけれども、聞き手の反応によって「好意や信頼度」(←! 重要!)まで表れるとなると、こっちも「見せ場」ですね。
     疎かにできませんね。
     とくに、タグに「ヒューマンドラマ」を入れている身としては、力を入れないと。

     ありがとうございます! いいお話を聞けました。

     あ、バランスも気にするようにしますね!
    (過去の話を長々と語るような感じになったら、時系列を戻す感じでいけばいいかな?)

     ルイフォンの母の素性、明らかになりました(でしょうか? まだ何か、ぼやっとしているような?)。
     ごちゃごちゃと情報量が多い話なので、分かりやすく書けるよう、頑張りたいと思います!
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