小説の中に、「プログラマがプログラムを組んでいる」シーンが出てくることがあると思います(ジャンルによりけりですが)。
では、「プログラムを組む」とは、どのような動作を描写すればよいのでしょうか?
……たいていの人は、「キーボードをカタカタと叩く動作」をイメージするのではないでしょうか。
そうですよね? たぶん……。
……どうですか?
2020年に小学校でプログラミング教育が始まるそうです。
小学生全員が、プログラミングの勉強をするのです。
「次の授業は、プログラミングだから、みなさんパソコン室に教室移動してくださいねー」
と、クラス全員がぞろぞろと移動して、パソコンがたくさん並んだ部屋に行くのです(たぶん)。
そして、みんなでキーボードをカタカタカタ……と。
――と、なりません。
ならないらしいです。
何故ならば、小学校でやるのは「ブロックプログラミング」だからです。
(絶対にブロックプログラミングでなければいけないわけではないが、そういう方針が発表されたそうです)
(知っている人は、知っていると思いますが)
ブロックプログラミングというのは、パズルのピースみたいなものに「パソコンくんができること」が書かれており、それを自由に組み合わせて作るプログラミング手法(言語?)です。
いろいろな動作が書かれたピース(これが「ブロック」なわけなんです)が、画面の端の方に置いてあるので、使いたいものをドラッグ&ドロップして、並べていきます。(すごくいい加減な説明……)。
たとえば「猫のキャラクターが、10回ジャンプする」プログラムを作りたい場合は――。
「絵を表示する」というブロックを、ずるずるっとマウスで引っ張ってきて、プログラムを作るスペースにペタッと貼ります。
そして、貼り付けたブロックに、猫の画像ファイルの場所を書き込みます。(ここはキーボード使用? マウスでもできる?)
「ジャンプする」ブロックをマウスで持ってきて、さっきの猫の「絵を表示する」ブロックにくっつけます。
「繰り返してね」ブロックを「ジャンプする」ブロックにくっつけます。繰り返しの回数「10回」は、(たぶん)キーボードで入力します。
……こんな感じ(?)
(本当は微妙におかしいんですが、あくまでもイメージとして受け取ってください)
詳しくは、無料で使えるブロックプログラミングのサイトがあるので、そこの紹介動画をご覧ください。→
https://scratch.mit.edu/(ユーザが自分の作ったプログラムを公開できます。
なかには、「これ、売れるんじゃない?」という本格的なゲームもアップされています。
しかも、改造OK! なので、無敵モードに書き換えることも可能だったり……)
ともかく。
キーボードを使わないんです。マウスなんです。
小学生が初めてプログラミングをするなら、ビジュアルに分かりやすい上に、タイプミスの少ない、ブロックプログラミングを扱うのは現実的だと思います。
プログラミング言語を学習するのが目的ではなく、組み立てるという思考能力を養うことが目的なのだと思います。
それはさておき。
……キーボードを使わないんです。
――私の書いた小説をどうしてくれよう?
↑これを言いたかった。
(キーボードを叩くシーンが幾つも出てくるのです)
実際には、プロのプログラマはキーボードを叩いているので、「キーボードを叩く動作」を描写するのでよいと思います。
が、小学校で「プログラミング」を習った人たちが、「キーボードを叩く描写」の書かれた小説を読んだとき、
「え? キーボード? なんで? 学校で習ったことと違うじゃん?」
と混乱するのではないかと……。
人間、自分の身近なもの、自分の経験したものを、一番最初にイメージするものだと思うんですよね。
(かといって、「主人公はプロなので、マウスは使わないのである」なんて、地の文を入れるのは嫌だなぁ……)
#自動車の制御用プログラムは、ブロックプログラミングらしいです(知人の受け売り)。
時代と共に変わっていくもの。いろいろありそうです。
#電話をするシーンで「○○は、指先で電話のコードをくるくると弄んだ」と書いても、パッとイメージできる人の割合は減っただろうなぁ。
今は、スマホ・携帯か、固定電話でもコードレスの子機を使うことが多そう。
そして、親機にしかコードはないし、公衆電話もめっきり見かけなく……。
ここまでの話とは、まったく関係ありませんが、更新予告です。
強いて言えば、主人公が「ピアニストのように、キーボードを叩く」人物だということで、関連付けられるでしょうか……。
今回のエピソード内に、この主人公じゃなければ、その発想はない! というネタが仕込まれているのです。
仕組まれた運命のボーイミーツガール――権謀のSFアクション・ファンタジー
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第八章 交響曲の旋律と
6.哀に溶けゆく雨雫-2
を、明日、土曜日、朝 7:01 に更新します。
よろしくお願いします。
※第一部完結まで、毎週土曜日 朝 7:01 に、定期更新です。
近況ノートは、朝寝坊してもいいように(すみません)、前日に上げておきます。
※カクヨムコン4に参加中です!
長編(SF・現代ファンタジー部門)
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517短編(キャラクター文芸部門)
『ドロップス・レイン』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883503422 『マグカップリン』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881207177 参加表明ノートはこちらです。
https://kakuyomu.jp/users/NaN/news/1177354054887680654 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます。
本編のあとにお読みください)
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
制作ノート
「ふたりの出した答え」
このエピソードがクライマックスと言って良いと思います。
第一部は、あと8話もあるのですが、ここが一番、だと思います。
あれだけのことがあって、丸く収まるのはご都合主義かもしれません。
けれど、この答えを選びました。
ここは作者から、いろいろ言ってはいけない気がします。
読んでくださった方の反応が怖いです。
……書き溜め派だから、しばらく(十ヶ月くらい)寝かしておいたんですけどね。
久しぶりに読み返すと、恐ろしく、恥ずかしいエピソードですね……。
(よく、これ書いたなぁ……)