黒柳徹子さんの番組に96歳の被爆者(長崎)の方が出演されているのを偶々拝見した。
16歳で被爆して以来75年間の沈黙を破って、2020年にSNSへの情報発信を始めた契機が、当時の首相の(一国のリーダーらしからぬ)「ことば」であったとのこと。(これも一種の「ことばのちから」かもしれない。)
戦後生まれではあるが、満州・朝鮮・台湾・ミッドウェイ等々での修羅場を生き延びた方々の生々しい体験談(一次情報)を「間接体験」として有する我々世代の「語り継ぐ責任」を改めて感じた。
国民の大多数が戦後生まれになり、30年前ならば「与太話」として相手にされなかった(相手にする必要もなかった)言説が、一定の社会的影響力を持ち始めたように見える今こそ、「何を語り、何を語らないか」が問われているように思われる。
2025.8.15