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神火のクレイオス:第1部完結

 本日20時の更新をもちまして、神火のクレイオス:『第1部 悪鬼跳梁血戦』が完結いたしました。
 まずは一言。

 ほんっとうに、申し訳ありませんでしたー!!!(スライディング土下座)

 いやもうね、何度更新を止めたことか。そのたびにながーい空白期間を置いて、話がなかなか進まないったらありゃしない。
 そりゃ、私事で語れぬ忙しさもありますが、それ以上に「ああ、なんか書けないな。しばらくやめておこう」という甘えがあったことは決して否定できません。
 だから楽しみに待っていてくださった読者の方々には、本当に申し訳が立ちません。ごめんなさい……。

 いくら謝罪しても足りぬ己の甘さではありますが、あまり文字数を稼いでも大事な話にはならないのでこのあたりで。
 今回の『悪鬼跳梁血戦』のまとめの話をしましょう。
 故郷を出立したクレイオスとアリーシャが、国という大きな存在そのものすら脅かす、魔物の真の脅威を知る、というのが主題です。
 商隊《キャラバン》と行動を共にし、その途中で魔物の襲撃に出会うことから本格的にこの第1部は始動します。
 それまでの話は、今後の二人の旅路において、有用なファクターや理解しておかねばならない旅事情を把握するためのものでした。
 そのため、ゆったりゆったりとした話の流れでございましたが、魔物が出てくると途端に話の速度がアクセルベタ踏みで加速してしまいましたね。
 もう少し伏線を張ったりなんだりして進めようかとは考えていたのですが、セクメラーナでのお話がすこし話数をとってしまったので加速させる運びとなりました。まあ、最初に想定していた通りと言えば通りなので、問題はなかったのですが。
 その後の話において一番気を付けたのは、魔物の強さです。小鬼なるゴブリンは雑魚も雑魚でしたが、続く悪鬼、オーガは危険度爆上がりです。
 普通の土人族であればまず一対一は無理な強さを誇り、ましてこれまで魔獣とすら戦うことの少ない商隊の護衛や神官の護衛程度では話にもなりません。
 対し、後のほうで悪鬼相手に複数であれば安定して戦えている、とちらっとだけ描写した騎士団はこの世界において相当な実力者揃いです。騎士一人に対し、ディル二人分、と想定していました。
 そんな騎士でもどうにもならないのが王冠悪鬼。騎士団長エーレオナでも、太陽の剣を抜いて相当な死闘をしなければ一対一では勝てないでしょう。まあ、そんな状況には副団長シュテウスがさせないでしょうが。

 そして満を持して姿を見せたのが鬼母邪神レギーナです。
 幾度か封印されている魔物の描写を挟みましたが、その時その瞬間のリアルタイムで起きている描写でした。つまり、王都での魔物との戦争が始まる直前に、奴は完全復活していたわけです。
 すぐに生み出しておいた大量の魔物を吸収してもよかったのですが、元々が自分の力の一部ということもあり、さほど旨味がない、という設定でした。そこで、人族と争わせて死体を量産し、一石二鳥の策をとった、というのが戦争が起きた流れです。
 が、想像よりもずっとはやく王冠悪鬼がやられてしまったため、城壁の外に出ている獲物を逃がさないために姿を見せたのです。まあ、まず負ける要素がないですからね。本当なら。

 ここに来てようやく、シュテウスの死を前にしたクレイオスが神の憤怒を発現します。丸々第1部分待たせての覚醒です。
 邪龍との戦いで、神が語り掛けた弾みで神火を纏ったが故にその『発動方法』を知らなかった、というのが全貌です。発動してからの操作方法は万全でしたが、スイッチのオンを知らないという恐怖の状況でした。
 今回の戦いで完全にマスターしたので、今後の物語でよほどのことがなければ神火が使えない、なんてことはないでしょう。
 これもクレイオスが王冠悪鬼などを瞬殺しないための設定でしたが、あとで私もわかってない粗をつつかれないか不安です(汗)

 それからのレギーナとの決戦は、それこそ本当の神話を思わせるような超展開を目指しました。
 二十七枚の防御膜、山投げ、剣からビーム――だ、大丈夫だよね?(汗)
 一応、既に構築済みの第2部第3部と、負けず劣らずのバトルが待ち受けていますが、ちゃんと描写できるか不安です。
 その最後には、油断したクレイオスを悲劇が襲って終幕となりました。
 呪詛を一身に受けたアリーシャは無事なのか。それとも……?
 その先は、第2部の更新をお待ちください。

 その第2部は、2,3話の書き溜めが出来次第すぐに更新を始める予定です。一か月……かからないと思いますが、少なくとも年内再開を目標にしています。
 全36話という第0部の二倍以上のお話でしたが、続けられたのは皆様のブクマ、PV、応援、感想のおかげです。
 本当にありがとうございました!

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