『宇宙プロ野球殿堂』なんですが、激熱のレビューをいただきました。
SF仲間の涼風紫音さんからです。
https://kakuyomu.jp/works/822139840314355496/reviews本当に本当にありがとうございます。SF好きにこれほど情熱的なレビューをいただけると、「この企画は間違ってなかったんだな」と感じられます。
↓以下引用↓
野球好きでSF好きならいますぐ読め。これが全く斬新なSFスポーツ長編!
発想、設定、展開、すべてが高く調和した傑作。
ええ、傑作です。間違いありません。
SFとしての醍醐味はもちろん、野球物、特にアメリカの野球テーマの映画好きなら読まない選択肢は無いです。
細かいところまで抜かりなく、スポーツ物ではありつつ、トーンはあくまでユーモアを忘れず、SFだからこそ描くことができる独自性もしっかりあります。
SF好き、スポーツ好き、どちらかだけでは書くことができない、そんな作品。
主人公も好感度抜群で、しかし昔のスポコン物ではない。泥臭い部分は残しつつ、いい感じにスポーツ物にありがちで陳腐な部分は無し。その代わりにSF要素をガンと入れる。
王道でありつつ変化球を絶妙なバランスで織り交ぜ、まさに緩急つけたピッチングで物語が進みます。
そしてSFでありがちなやたら説明に終始しがちな部分もうまく人物背景に落とし込むことで、読む手を止まらせずに大事なところはちゃんと記憶に残していく。この塩梅もまた素晴らしいと感じます。
重力ギャップ、星系内開発、そこから生まれる様々な問題を捉えつつ、それをスポーツ作品という枠に入れ込むことで、その射程はどこまでも遠くまで伸び、同時にとても身近に考えることもできます。
ただのスポーツ物ではなく、しかし純粋にスポーツ物としても楽しめる。この奥深くもありエンタメ性をも兼ね備えた本作を、オススメせずにいられますでしょうか。
マスにウケる作品かと言われれば人を選ぶ作品かもしれません。しかしそんなことは気にせず、ぜひ手に取って欲しい。ストレートにならないストレートが、きっとあなたのミットに心地よい球音を残してくれることでしょう。
SFとエンタメを高いレベルで調和させ、作者のここは拘りたいという部分もまた気づく人は気づけば良いし、気づかなくても楽しめる。イースターエッグがあちこちに埋め込まれた作品でもあります。
正直、脱帽です。柄にもなく嫉妬すら感じます。このレベルのSFエンタメをお出しされると、このジャンルでは敵わないなとすら思います。そのくらい刺激を受ける作品であることは間違いないです。
そして、「野球はよく知らないしな」と感じて手を止めている皆さん。大丈夫です。野球のことを知らなくとも、エンタメとして十分楽しめます。そしてここを入口に野球に興味を持ったとしても、それで十分醍醐味はカバーできます。そうなったら、改めて一話目から読んでみれば、二回三回おいしい読書体験になることは間違いありません。
改めて最後に、ぜひ、皆さん、読んでみてください。時間を忘れて読み耽る。この作品は確実にそういう類いの作品です。気が付いた時には、すっかり本作に虜になっているはずです。
↑引用終わり↑
感無量です。
いや、やっぱり私も「これ傑作じゃね?」って思いますからね。普通に内容が商業SFぐらい面白いもん。ハヤカワSFコンでも、もしかすると1次選考は通るんじゃないかと思う。
惜しむらくは、ちょっと長編用の文章力が育ってなかったかもしれないですね。つかんだ気がするので、これから頑張りますね。
ただ、ストーリーは古今無双です。まだ今から全然面白くなります。
というわけで、引き続きよしなに、よろしくお願いいたします。そろそろカクヨムコン長編に上がってるSFも見ていこうかなと思います。