さてさて連載していたカクヨムコン4参加作品、「ストリークボーナスで拓く異世界フロンティア」が完結いたしました。全てお読みいただけた方、あるいはまだ途中な方でも。本当にありがとうございます。

今回はまさかのノープロットで書き上げてみました。それでいていわゆる異世界テンプレを放り投げつつも王道の勧善懲悪作品。「幼女と銃士の西武活劇」を主題にゴリゴリと書き上げてみました。

この作品の裏テーマとして「綺麗事では成すことは成せない」というものを設定しており、そのため本作はライトノベル作品としては忌避されるべきテーマをこれでもかと盛り込んでみました。



銃による生々しい銃撃戦。

異世界だからといって現代と変わらない人間の世知辛い問題。

現実世界にもある、人間を奴隷に貶すような下劣な拝金システム。

そして私の作品に通じて一貫して取り入れている「悪、それに至る過程」。




特に2つ目は一番やりたいと思っていました。

生きている世界ならば、そして肌の色だけではない明らかな種族の違いがあるのならば、差別や偏見が蔓延しているはず。それを無視してみんな仲良くできている世界などあるはずがないのです。

それを真っ向から立ち向かう幼女の魔王サンデー。そして、ただのガンマニアの高校生だったのに召喚銃として呼び出された少年ヨースケ。彼らの目のあたりにしたのは、飾られることのないありのままの地獄絵図。それを砲火と笑顔で乗り切るというのはある種の王道なのでしょう。

私も人間なので、きれいな部分だけでは無いのです。

そりゃ、コンテストに出ているのですからテッペンを望みたい。蹴落としたいと考えることは誰でもあるし、心の何処かでは嫉妬に身を焦がしているところがあるのを認めています。




ですが、そもそも作品とは認められることに非ず。

読んでいただいて、楽しんでいただくもの。

自分の出世立身の道具ではなく。

読者にいろんな形の幸せを感じて頂くものだと思います。




とはいうものの、正邪白黒陰陽が混ざり在るのが人間というもの。綺麗事だけではままらないもの。

ただただ自身潔白綺麗事にまみれたように「私はクリーン」などと自ら言う人は大抵詐欺師です。

それはリアル仕事に悩んでいた時、そういうツラで近づいてきた先輩にねずみ講へと誘われそうになったことで嫌という程知ったので、綺麗事『のみ』はやめます。私は人ですから。

よりこの作品を皆様に知っていただけるために★は欲しいし短文だけでもレビューは欲しい。ですが、まずは楽しんでいただければ――作者としてこれ以上の喜びは無いでしょう。



そして、そのどちら側にもない中庸の心は。

この物語が、貴方の勇気になりますように――その一言に尽きます。




お読みいただいた方、重ねてお礼申し上げます。