• 異世界ファンタジー

07-27M 帝国軍戦闘序列

ガーベラ会戦に参加した帝国軍を示す。



バャハーンギール公子は旧第一軍の過半をシャールフ公子の指揮下に転出させることに同意したが、ヘロン旅団とゴルデッジ連隊は自分の指揮下に留めている。

ヘロン旅団はヘロン市民及び、近隣地区の住民から編成された部隊である。
しかしながら、元の領主であるヘロン伯爵とその嫡子が『謀反』の罪で処刑され、急遽、バャハーンギール公子側近のカゲシン宗教貴族が指揮官として任命されたこともあり、士気は最低に落ちている。

ゴルデッジ連隊は、第一軍編成に当たり、カゲシンで徴募された傭兵に、カゲシンにいたゴルデッジ系貴族と軍人により編成された臨時編成部隊である。
元のゴルデッジ軍はゴルデッジ市の滅亡と共に全滅している。
このため、部隊としての戦闘力はそう高くはない。
ただし、第十一軍の臨時編成部隊よりは、マシ、でもある。
バャハーンギール公子は、自分の出身家系関連のこの部隊を最も信頼している。



ヘロン城外に展開した帝国軍は、シャールフ公子を名目上の総指揮官に、実質的な指揮をクロスハウゼン・バフラヴィーが執る。
総兵力は六万人に満たず、ケイマン軍とは、第四軍団を除いても、二倍の兵力差がある。



クロスハウゼン旅団、
タルフォート旅団、
モーラン旅団、
レトコウ連隊、
第十一軍に所属していた部隊。
クロスハウゼン旅団は新兵部隊だが11月8日の戦いで善戦し、自信をつけている。
戦いにほとんど参加できなかった魔道砲部隊は部隊移動の見直しを行っている。

ミッドストン旅団、
11月8日の戦いではミッドストン伯爵が戦死し、部隊は潰走している。
ただし、全軍が包囲されていたため、脱走する場所がなく、大半の兵士が本部隊に戻っている。
それでも一個大隊相当の兵士が失われていた。
このため、トエナ大隊が、旅団指揮下に入れられている。
新旅団長には、ベーグム師団の第一歩兵連隊長が任命された。
レトコウ紛争時には第二歩兵連隊長だった人物である。
ミッドストン旅団の指揮官の多くはカゲシンから派遣された軍事顧問であるが、彼らはこの人事を歓迎している。


アナトリス旅団、
帝国七諸侯の一つ、アナトリス侯爵家の軍隊。
小規模ながら、独力で一個旅団を編成している。
カゲシン三個師団のように、魔道大隊を持つ程ではないが、魔導士も多く、戦闘力は高いと評価されている。

ベーグム師団
カゲシン三個師団の一つ。
レトコウ紛争時と異なり、総動員により、第三の連隊を編成している。
第三連隊は当初は三個大隊編成であったが、ヘロン市以前の戦いで消耗したため、一個大隊は解散していた。
11月9日の戦いでは、カゲサト旅団の残存兵を第三大隊として組み込んでいる。
第一歩兵連隊長がミッドストン旅団長に転任したが、その後任には、カゲサト旅団長を務めていたクトゥルグ・レザーハミドが就任している。
彼は、新師団長レザーワーリの補佐も兼ねている。



クリアワイン旅団、騎兵連隊、
ヘロンの東方に退避中。
兵力は、クリアワイン旅団とカゲサト旅団を合わせても五千に満たない。
騎兵連隊も三千人以下に減っている。
指揮はクリアワイン伯爵が執っている。
ケイマン軍からは、半ば無視された状態。
ヘロン市内外の状況を遠方から伺っている。

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