六畳ひとまは作品のあらゆるところに、隙あらば自分が今まで得てきたものをパロディ、オマージュ、リスペクトという名目で様々に放り込みます。
特に映画やアニメ、漫画や小説に関しては読んだらすぐにわかるレベルから細かすぎて伝わらないだろうことまで、何でも入れちゃいます(パクリというなかれ、パクリは全く別物なのだ)。

しかし『讐撃の機攻少女隊』に関しては大きく2つの映画の影響を色濃く受けています。それがヴォルフガング・ペーターゼン監督の『Uボート』、そしてジャッキー・チェンが出演する『ドラゴン特攻隊』です(正確には当時トラブルの手打ちとして客演しただけでジャッキー映画ではない(主演ではない)のですが)。
この二つの映画、全く別物なのですが、不思議と六畳ひとまの中では似たものを持っています。
それが『反戦』への強いメッセージです。いや、ドラゴン特攻隊に反戦メッセージがあるのかは甚だ疑問ですが、でもどうしてもぬぐい去れない無常感がラストに漂っています。
そう、この『無常感』こそが『讐撃の機攻少女隊』における『反戦』のテーマなのです。
あらゆることを御破算にしてしまう死こそが戦争における悲劇、しかもそれを戦争を左右する立場にはない、ヒーロー、ヒロインではない者たちの視点で描く。それを目標に『讐撃の機攻少女隊』を作っています。

もうひとつ、この作品に大きなイマジンを与えた作品のワンシーンがあります。
『ルパン三世 ルパンVS複製人間』でカフェでいたルパンたちに突如ヘリが銃撃し、人々が次々と死んでいきます。辛うじてルパンたちは助かるものの、銃撃が終わった直後の惨劇と一瞬の静寂は、子供ながらに戦慄が走りました。もちろん六畳ひとまはルパンの仲間ではないので、あそこにいたら死んだその他大勢です。
『讐撃の機攻少女隊』では『反戦』のテーマをより明確にするため、そのシーンを色々なところで意識しています。

『讐撃の機攻少女隊』の『反戦』とは、抗うことの出来ない『無常感』なのです。