というわけで『カードゲーマーな陰キャ妹に死ぬほどソリティア展開されるASMR』、完結しました!
ご愛読、ありがとうございます!
いやー……ウケましたね!
間違いなく、私が書いたものでは過去最高にウケました。
カスみたいなヒロインなのに。
今回は、昨年読者賞をいただいた「G’sこえけん」音声化短編コンテストの第4回が開催するということで、ふと思いついた「カードゲームのソリティア展開って相手が一方的にしゃべってるだけだから、ASMRに出来るんじゃない?」という思いつきを小説にしてみました。
相変わらず、ASMRは聴いたことないのでエアプですが。
しかも一話を書いた時点では単発のネタだった――のに、思わぬ反響があったので、そこから毎日話を考えながらライブ感で執筆していきました。
自分としては、プロットも書いてない、キャラも固めてない、毎日思いつくままのアドリブで書くという『らーめん再遊記』でいうところの「原田の生姜焼きラーメン」のようなものだったのですが、それが反響に次ぐ反響で、正直なところ困惑しています……。
ともあれ、読者に読んでいただけたのが嬉しいです。
本当に、ご愛読、ありがとうございましたッ!
今回のヒロイン(Twitterでの名称は「カードゲーマーの妹」をちぢめて「カゲ妹」)は、私の書くキャラクターとしては珍しい、性格の悪い女の子でした。
これは、むしろ良い方向に作用したのかもしれません。
島本和彦先生の代表作『炎の転校生』でも、普段を真面目で通しているとちょっとした落ち度で糾弾され、普段を不真面目で通しているとちょっとしたことで褒められる、「思いがけない一面作戦」という言葉が出てきますが、正にそれ。
99%が悪い子だからこそ、たまに見せる弱さや人間味が、読者の共感を呼んだ……のかも?
思えば、過去作では『おとカド』のアスマや、『ダン母』の罪園など、善良な性格をしているメインヒロインよりもクセの強い性格をしたサブヒロインの方が読者からの人気を集めていた感触はありました。
今後はカゲ妹にならって、ヒロインがちょっと悪い子になりそうです。まぁ、この妹はやりすぎですが……(お兄に感謝した方がいいよ!)
PS.ところで、最近web小説投稿サイト『ハーメルン』で架空TCG作品がブームになっていると聞いたので、かねてより考えていた『おとカド』のリマスター版をそちらで連載しようかと考えています。修正したテキストは、既にあるカクヨム版にも順次適用する予定です。詳しくは連載開始時に告知いたします!
今後とも、秋野てくとをよろしくお願いいたします。