『狭き門』
⇒「この門をくぐる者は一切の脂肪を捨てよ」
……我ながら気に入っている大喜利です(突然)。「『地獄の門』と『狭き門』が混じっているぞ」というツッコミは私自身がしておりますので聞かなかったことといたします。
そんなこんなで冷やし中華のノリで新連載始めました、『秘密の園と暗殺者』。
武力集団の王都警備隊に入隊しながら、剣も銃も使えない、唯一の武器といえば毒草から抽出した毒液のみ(物騒)という戦闘能力ゼロの秘書が、アクの強い上司たちに「雪ん子」とか「白猫」とか「白ウサギ」とか呼ばれつつ、真夜中の凱旋門で起きた事件の真相を追うお話です。いやあ、男たちに囲まれながらも、性別に甘えず強気で突き進む女の子はかっこいいですね!(完全なる性癖)
ずっと前に行ったパリでエトワール凱旋門を見上げて、中を登って屋上から放射線状に広がる街道を眺めながら、「いつかこれを素材にした話を書きたい」と思っていたんですよ! アイデア浮かんで嬉しいです!
公開してしまったら今度は1人でも多くの方々に読んでもらいたいという自己顕示欲がどうしてももたげてしまうので、悩みつつも「ええいカクヨムコンなるものもあるみたいだしこれを機に投稿しちゃえー」となりました。
で、そのカクヨムコンですが、色んなところで見聞きするにつけ、その空気感に並々ならぬものがあるなあ……とおののいております。
言うなれば受験戦争に似ている。でもこんなに倍率どころか合格率がえげつないハードルの入試ってある……?
というわけで募集要項に目を通しますと、長編の場合は10万字以上とのこと。
10万字。
期間は2ヶ月と少し。施工期間タイトすぎない……?
最優秀賞は書籍化もされるそうかので、文庫本並みの分量が必要なのは分かるんですが……だから何ヶ月も前に予告していたのか……。
でも10万字って相当な量だよな……と自前のパソコンフォルダ内漁っていたら、ありましたよ。数年前から空き時間にキーボード叩きまくって現時点14万字の未公開未完結作品と13万文字の過去に別サイトで公開歴のある未完結作品が。
前者が『秘密の園と暗殺者』なのですけれども。
14万字。
しかも未完結。
長ぇ!!(嘆き)
えっ、まだ続くの? 誰が書いたのこれ!? 私だよ!!
結末は固めてあるので7〜8割程度の進捗度なのですが、残りがな……。書けていない2〜3割が話の中途でごっそり抜けてるわけでなく、ある程度の区切りの中で肝要となる部分があちこち抜けている状態です。どっちが大変かっていうと、個人的には後者の方がしんどいですね(白目)。
膝部分が大きく破れたズボンを修繕するのと、随所に虫食い痕や擦り切れがある着物を継ぎ接ぎするのとどっちがマシかという話です。お裁縫が苦手な私にはそもそも悪い例えだと思いました(おい)。
もっと頑張れよ過去の私!! と叱りたいところですが、完全に自分が己の世界だけで楽しむために書いたものなので、そりゃそうよなと。今企画の発表を良い機会だと捉えて書き進めたいと思います……。
しかし期間内に完結……2月には完結……。うん、頑張る……。独りで楽しめて納期もない、仕事仲間もいない完全なる趣味の世界なので、自分自身が徹頭徹尾納得のいく話を書きたいとしつこく思いつつ、それ言ってたらいつまで経っても完結しないのでゴールを目指して頑張ります。