レイト。

 ある日異形となった彼はその日不思議な出会いを果たした。




「あれぇ?ここどこ?」

 俺の目に映るその姿、一見普通の女の子だ、まだ小さくて恐らくは5才前後。

 普通の女の子に見える。

 しかしだからこそ不自然なのだ、あまりにこの場に不釣り合い。

 ここは訳のわからない一つ目の化け物がウヨウヨしている辺鄙な場所。
 そんなところに小さな女の子がいるなど不自然意外の何者でもない。

 屈強な男ならまだしも、小さな女の子が周りに親もいないのにポツンとそこにいるなどと。

「あっ!」

 気付かれた。

「おじさん… 誰?」

「あぁ… 俺は…」

 君こそ誰なんだと思ったが、不自然とは言え子供にそんなことを言うのもまたどうなのだろう?そしておじさんと呼ばれるような歳ではない… この姿で歳もなにもと言ったところだが。

「俺はレイト、君は?一人かい?お父さんとお母さんは?」

「シラユキって言うの!ユキもわかんない、いつの間にかここに来てたから」

 シラユキ。
 髪の白さから雪を連想させるその名にピッタリの子だ、どうやら元気が良くてハキハキ話す活発な子ようだ。

「ねぇ?おじさんって…」

「え、何?」

「もしかしてセルリアン?」

 セルリアン…?
 ってまさかあの化け物のことか?

 は!?失念していた!この子の不自然さにばかり目がいっていたが実際不自然なのは自分自身ではないか?こんな人間見たことあるか?真っ青で背中から変な触手が生えているんだ、少なくとも俺はこんなやつ始めて見た。

「え!?えっと…!なんでそう思うのかな?」

「だってパパもママもみんなもこんなんじゃないもん!おじさん青いし!」

 仰る通りですはい。

「セルリアンはフレンズを食べる怪獣なんでしょ!ユキのこと食べようとしてるんでしょ!そうはいかないよ!」

「あぁいや、そんなことしないよ?えっと…フレンズ?それは知らないけど、もちろんおじさんは君のこともフレンズのことも食べたりしない… え?って言うか食べる!?どうやって!?」

 テンパりすぎて自分がおじさんであると自ら認めてしまったが俺は決しておじさんと呼ばれるような年齢ではないとくどいようだが伝えておく。

「本当に食べないー?本当かなー?」

「食べないよ… いやそりゃ怪しいだろうけださ?」

「そのニョロニョロで噛んだりするでしょ?」

 噛む… いや噛まん。
 そうか、パンチにしか使ってなかったがそんなこともできるのか。

 いややらんけど。

「噛むもんか、えーっとほら?これ見て?ニョロニョロ~」

「わぁ~!凄い凄い!」

 お気に召して何よりだシラユキ姫。




 何をするでもない、だがそうして奇妙な俺はそこに現れた奇妙な少女との時間を確かに過ごした。

 あの子の笑った顔を確かに覚えている。

 なのに気付くと俺はポツンとその場に一人取り残されていた。


 何が起きたんだ?あの子は誰だ?俺は何をしていた?


 だんだんと思い出せなくなっていく。


 あの子の笑顔も消えていく。





これくらいしか思い付かなかったすまねぇ… お話もっと進めてくりゃれ

まひきりさんの作品↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892307785