• 詩・童話・その他
  • 現代ドラマ

二足のわらじ

二足のわらじは履けないというが、私はそのどちらとも採寸があっていないようだ。
どちらか一足にしたとしても個人に合うことはなく、バランスを崩し失敗という奈落へと転んでいく。
自分には希望があると盲目に生きてはいるが、現実という冷たい雨だけが私に知らしめる。
世界はこんなにも普遍的で普通なのに、私だけが異常で異質である。こんな油と水のような対比にある私が周囲と一元化することなど不可能なのかもしれない。
私はどの時代にも置いていかれている。世界が普通であるがゆえに、異常な私は孤立して逝くのであろう。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する